このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

(07.03.17)
明日、平成19年3月18日から、JR九州は新しいダイヤでの運行となる。

北部九州でも、昨年からJR貨物門司機関区に配属されていたマンモス交直流機関車EH500が遂に本格的に九州乗り入れ(北九州ターミナルまでですが・・・)を果たす・・・といった動きがあるようだ。関門周辺の“主”であるEF81にも何かしらの影響を与えるのではなかろうか。

一方、南九州に目を向けてみても、このダイヤ改正を前に近郊型の電車が運び込まれてきている。鉄道趣味サイトによると、817系や415系といった系列名を見ることが出来るのであるが、前者はもはや南九州近郊区間の顔とも言えるので、納得がいかないこともない。だが、後者の415系。福岡北九州の近郊区間でお馴染みの系列が南九州にやってくるのだ。813系の増備に伴う玉突き的な転属と個人的には思ってしまったので、「南九州は車輌の墓場」というフレーズを思い出さなくもない。

この転属によって引退していく系列があるという。

これまで、日豊本線の大分以南、鹿児島本線の南では、ローカル輸送の主役と言えば厳つい顔をした457系、475系がまず思い浮かぶ。

前照灯の形態も様々。グリーン車の先頭車改造の車輌も交えてのヴァリエーションある3輌編成の姿を私はよく知っている。アイボリーにブルーの帯をまとったJR九州色。最末期は小豆色に窓周りはクリーム色という国鉄時代の姿が再現されて、多くの鉄道趣味人の視線を集めた。

当然ながら、機会あるごとに乗車もさせてもらった。もともとは由緒ある急行型の列車であるから、乗り心地は悪くない。シートに収まって駅弁を食べるのが、流れていく車窓も相まって、非常に爽快であったことを覚えている。

本日、私はこの去りゆく急行型電車を霧島神宮駅周辺で待っていた。何とか、最後の姿を網膜に焼き付けたかったからだ。

この季節。その界隈では田圃に菜の花が咲き乱れる。菜種油なのか、稲作の緑肥用なのかは分からないが、黄色い絨毯の中を電車が走っていくので、昔から鉄道趣味人には有名な撮影地である。幾人かの鉄道趣味人が線路端でカメラを構えている。

事前に時刻表で時間を確かめておくことが出来ない私であるので(鉄道趣味人としては失格だが)、現地に到着をするや否や、列車が通り過ぎていった。あわてて、後追いの姿を撮影したのは言うまでもない。

・・・帰宅後、過去のデジカメのデータを確認してみたのだが、思ったより撮影していないことに気が付いた。どうしていつもこうなのか・・・と後悔をしてみても仕方がない。普段から撮影しておくこと。それが一番大事なのだ。

それにしても、馴染みのある鉄道車輌というのは気が付けばかなり数を減らしてしまっている。車輌の老朽化と旅客会社の輸送サービス・・・というのは避けられない事項であるから、リタイアの日はいつか必ず・・・。

気が付けば、いつの間にかその日はやってくるのだ。寂しいが、仕方が無いことなのだろうか。
気が付けば その日はやってくるのだ。
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