このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

白い気動車
− 九州一般色のキハ28・58 −

(09.05.11)
JR九州の路線上から白いキハ28・58系列が消えたのは08年12月だった。

定期の運用はそれに先駆けて07年3月に失っていたのだが、波動用としてキハ28 2444とキハ58 716が奇跡的に残存し、北部九州を中心に活躍を続けていたのだった。

九州地区のキハ28・58系列については、元々は急行形の系列。大きな車体は鈍重なイメージを抱かせる。だが、それ故に山間部ではその馬力が重宝されていたような話を利いた事がある。一部、ワンマン運転に伴う機器設置、ロングシート化といった改造はされていたけれども、デッキで区切られた車内は独特の空気を持っていた。

車体も担当する基地や工場によって微妙な差違があったが、共通するのはいずれの車両もスカートを装備していたことだろうか。キハ65や運転台部にパノラミックウィンドウを装備した車両は登場時からの装備だが、民営化後は保安上の理由のためか全車に装備がなされている。一部車両には片側のみスカート設置工事がなされたものもあった。

九州色の気動車なんて元々地味な存在である。しかも、ちょっと前ならば石を投げれば・・・といった具合に国鉄〜民営化後を通じてもっともポピュラーな系列である。筑豊本線や香椎線、日田彦山線はもちろんのこと、久大線や肥薩線、日南線・・・といった九州各地のローカル線の顔であった。

そのような彼氏彼女らなのだが、九州の山川海を背景に駆け抜ける姿は懐かしさ、どこかほっとする安心感を覚える。

下の画像を撮影したのは肥薩線、吉都線で最後の活躍をしていた平成16年の秋。拙い腕に申し訳なさを感じるが、ご容赦いただきたいと思う。
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