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2004年3月、九州にも超特急時代が到来する。すなわち、九州新幹線鹿児島ルートが部分開業である。現在、鹿児島熊本両県では開業に向けた工事が急ピッチで進められており、新駅の名称決定など関連ニュースも続々と耳に入ってくる。そして、本日2002年12月17日。ついにJRより九州新幹線の車両デザインが発表されたのだった。

車輌自体は、現在山陽新幹線を走るJR西日本の700系「Rail Star」をベースに先頭部のくちばし様のふくらみを廃した細身のボディ。白基調に「金色」とJR九州のコーポレーションカラー「赤」の帯を入れた物になるようだ。車輌形式は700系に続いて「800系」が当てられる。内装は「先端技術と日本の伝統の融合」をコンセプトに、新幹線で初めて木製の内装を採用。また窓のサッシには鹿児島産の桜材を利用するなど、地元「九州」を意識したデザインとなっている。長崎本線を走る885系「白いかもめ」のように、ここ数年のJR九州デザインを踏襲しているといえよう。

ここで注目すべき事!!

この新幹線を走る特急の愛称は何になるかということである。新幹線の愛称といえば一般公募。古く東海道山陽新幹線では“光のように速い”イメージから「ひかり」、公募9位ながらひかりの対語としてゴロの良い「こだま」が選ばれた。その後は「やまびこ」に「あおば」、「あさひ」に「とき」と新幹線開通前に在来区間を走っていた特急、急行から結果的に愛称を引き継ぎ、秋田新幹線を走り出したのは公募1位の「おばこ」を押しのけた「こまち」。そして、八戸行きの最も新しい新幹線には「はやて」が付けられている。この一般公募。応募してくる人もさまざまで、「こしひかり」や「こけし」・・・。アナウンスの際に駅員も思わず笑っちゃいそうなモノもあったとか。ちなみに東北新幹線八戸延伸の公募では「ほたて」に「いかさし」・・・。

さぁ、九州新幹線である。
どんな愛称になるのだろうか。公募の際に集まると予想される票を予想してみよう。今、鹿児島本線を走っている昼行特急は鹿児島特急である「つばめ」と熊本特急の「有明」。そして細々とそして健気に走り続ける「はやぶさ」、「なは」という2本のブルートレイン。こういった沿線に馴染みのある列車名に加えて、地名や沿線の根ざしたモノの名前に票が集まるだろう。「さつま」、「肥後」、「阿蘇」、「桜島」、「ナベツル」、「隼人」、「開聞」、「きりしま」、「天草」・・・。加えて「西郷」、「大久保」、「清正」、「武蔵」・・・など郷土が生んだ偉人の名前も。「武蔵」などは大河ドラマでの放送がひかえているので案外集まるかも知れない。でも「稲森いずみ」や「くりぃむしちゅー」、「ばってん荒川」なんて芸能人の名前はちょっと・・・。んでもって面白いところでは、「辛子レンコン」、「焼酎」、「さつまあげ」なんかも出たりして。

私としては九州特急としてふさわしい愛称をつけて欲しいと思うのだ。単にスタイリッシュや早さだけをイメージしただけの愛称。そのようなものは、私のような「ひねくれた九州鉄道のファン」としては物足りない。名前を聞いただけで「ああ、九州の特急ったいね。」といった具合にわかりやすい愛称を!!古くさい中にも“熱い”愛称を!!である。かつての急行「ゆのか」、「はやとも」、宮崎行き準急「フェニックス」・・・。というわけで、行き先別で愛称を分けるとした場合、鹿児島行きを「つばめ」もしくは「はやぶさ」、熊本行きには「はと」なんて良いと思うのだ。デザインコンセプトにある「日本の伝統」ということから、「しらぬい」や消えた「みずほ」の愛称の復活というのも“グー”である。

勝手なことばっかり行っていますが、いかがでしょうか。「はやとも」なんて解らない方も多いでしょうね・・・。
で、皆さんならどのような愛称を付けます?




(ちなみに、JR九州は九州新幹線の「列車名」を2003年1月20日から公募すると発表している。採用作品には賞金10万円の他に、JR九州旅行券10万円分と新幹線試乗会ペア招待券が副賞として贈られるとのこと。興味のある方は応募してみてはいかがだろうか。)
どんな名前?あなたの新幹線。
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(2002.12.17)

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