このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

気がつけば鉄道が好きだった。「かっこいい」といった誰もが幼少の頃に抱く感情、それがいくつもの鉄道旅行を経験するにつれ、別の何かへと変わっていった。

数年前のJR九州のキャッチコピーにこういうものがあった。

『愛とか、勇気とか、見えないものをのせている。』

そういえば、僕は旅行の間いろんなことを考えている。将来のこと、家族のこと、友達のこと・・・。考えているのは僕だけではない。相席になった人、乗車口のあたりで明るい声を立てている学生、みんなの思いを乗せて列車は次の駅を目指す。


そう考えるようになって、僕の鉄道に対する見方は変わっていった。列車から利用する人、沿線の風景。特に「駅」はその土地の人々や風土との、いわば玄関口のような役割を果たしている。そういった空気を構成する要素が、その「駅」の表情に反映される。これこそ旅情というものではないだろうか。

At theStation(s)」
−駅・寸景−
2002.11.30
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