このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

杉河内駅
天ヶ瀬駅を出た列車はずっと玖珠川を寄り添うように走る。すると骨組みも頼りなく崖にしがみつく様にして延びる片面だけのホームが近づいてくる。そこが杉河内(すぎかわち)駅だ。開業は昭和32年3月15日。1日の利用者数100人程度の小さな無人駅。

私が駅に着いたときも駅本屋の待合室にはおばちゃんが一人列車を待っているだけだった。だが、程なくやってきた日田方面の列車へ乗車されてしまう。駅には私一人。国道を往来する車の走行音がやけに大きく聞こえた。

その木造の駅本屋脇からのスロープより石段を下り、国道を湯布院側に歩いた。すぐに大きな水の音が聞こえてくる。慈恩の滝だ。割と水量が多く迫力のある滝だが、冬に見る滝というのは何だか余計に寂しくなっただけだった。
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(05.02.01)

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