このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

宮崎駅の3番ホームへと上がると真っ白なボディの気動車が待っていた。

車内公開は13:50からだったのだが、開始10分前にはこのように行列ができていた。ざっと100人はいただろうか。鉄道趣味人の姿は当然ながらあったのだが、多くは家族連れだったので、地元の注目も高いということだろう。
行列はそろりそろり・・・と進むのだが、車内を観覧する人の笑顔がドアからのぞく。順番を待ちながら記念撮影をする親子もちらほら・・・。とにかく笑顔に囲まれた列車であったと思う。

車内への入り口にはつばめレディ(・・・ん?この場合は“海幸・山幸レディか?)が立っていらっしゃって、凛とした笑顔を振りまいていらっしゃった。

サービスの方はさすが!!といった感じで、撮影のリクエストにも笑顔で応じてくださる。私も調子に乗って2枚ほど撮影させていただいたのだが、何故か画像が白く被るのである。真逆光だったような気もするが、これはきっと彼女の麗しさに後光が差していた・・・ということだな。
なお、運行開始後は宮崎で久しく途絶えていた車内販売も復活するようである。列車の公式サイトを見る限り、 株式会社 響さん ならではの宮崎特産の土産物なども販売されるようなので、県外からのお客さんにも喜ばれるのではないかと思う。
車内の様子。内装も外板と同じく白色基調にまとめられていて、各所に近年のドーンデザインらしく、木製パーツが多用されていた。
日向灘を望む側は2人掛け、その逆の山側は1人掛け・・・という座席配置。

“山幸”では大地を思わせるオレンジ色に、そして“海幸”では日向灘の青色と色分けされたシートに腰をかけてみたのだが、これがふわり・・・と身が沈み込む感じの良いシートであった。
車内にはガラスの展示棚が設置されており、そこにはかわいらしい木製玩具に並んで列車のペーパーモデルが。

こういう仕掛けは乗車する側にはうれしいですね。ドーンのデザインはアクが強いですが、こういう細やかな配慮に感心してしまいます。
そして、何より感心したのがトイレ付近に配された夜神楽には付き物の紙絵細工“彫り物(えりもの)”でした。

商用にブラッシュアップされている感じではありますが、そのまま直球の“神話の里”というイメージは宮崎に住む人間としてはうれしいですね。こりゃ、感動しますよ。
車端で見つけた駅の表示器。というのも、この列車。特急にもかかわらずワンマン運行を行うのである。

ここいら辺は民間会社ならではの合理化を感じさせなくもないが、できれば車掌の乗車を希望したかったところ。何かしらのパフォーマンスでもあれば、乗客はもっと喜びますよ。
で、最後になるのだが、本日はたくさんのメディア関係者も訪れておりました。画像は地元 UMK の情報番組“JAGA2天国”の佐々木六華氏も発見いたしましたですよ。

カメラの前をうろちょろしておりましたので、TVに映っていないか結構ドキドキ・・・しております(自爆)。



さて、最後に総括。

鉄道趣味人としては、JR九州のこの試みというのは車両本体が持っている因縁や縁というもの以上に、九州新幹線鹿児島ルートの全線開業を控え、変化が必須といわれる南九州の人の動きに敏感に反応する鉄道会社の意気込みを感じられます。

博多→鹿児島→宮崎、その逆もまた然り・・・という観光ルートの開拓。地元が待望していた新たな観光の目玉の登場。これについての関心は、駅のホームにできた行列が如実に表しているでしょう。

日南観光のメッカとも言われる青島ではホテル街の再開発の話も盛り上がっておりますし、今後、この列車が起爆剤となり、日南線が盛り上がっていけば・・・と思うのですね。
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