このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

時計を見るともう昼だ。

今回こそは食べないと気が済まないメニューがあった。“亀の井別荘”、“山荘 無量塔”と並ぶ湯布院を代表する名宿“ 玉の湯 ”の食堂“山里料理 葡萄屋”の
“豊後牛の網焼き重”なのである。前回のGWの時には1日20食限定の壁に阻まれてしまった。今回は昼の営業時間前に乗り込んだのだ。13時から予約が入っているためゆっくり出来ないと言うことであったが、座敷に案内され無事に注文を終える。
料理が出てくるまでの間、少しぐずりだした長男を抱きかかえてこの“葡萄屋”を観察してみることにした。私たち夫婦が案内された大部屋の座敷の天井は高く、堀り炬燵のような塩梅で4卓の台が置かれていている。部屋の中央にはいろり。

スタッフさんが時折注文を伺いに座敷に入ってくるが、非常にあっさりとした応対だ。その分客の方は自分のペースでくつろぐことが出来る。“
玉の湯”は全室が“離れ”のため、宿泊しようと思ったら非常に勇気がいる宿泊料金の設定となっている。最近ではネット会員を対象としたお得な宿泊プランもあるようだが、最上級の一晩を手に入れるにはこれだけの対価を〜・・・とやっぱり躊躇してしまう。でも一度は泊まってみたいんですよねぇ・・・。
・・・しばらくして網焼き重が到着。内容はメインの網焼き重、みそ汁、くみだし豆腐、小皿が2つついて値段が税込み2,650円である。

ぱっとこの値段を聞いただけでは確かに高いと思うが、せっかく何時間もかけて湯布院に来たのだ。食べちゃる!!
まずは、ご飯の上に厚焼きの豊後牛がおごられた網焼き重から。豊後牛のロースの柔らかさに驚愕してしまった。こってりした味を想像していたのだが、上品な味付けである。はふはふはふ・・・とクレソンまで味わってしまった。

右がくみだし豆腐。薬味は別の皿から自分の好みで乗せることが出来る。私は生姜を多めに、そしてちょこっと醤油を垂らして・・・。
食べ終わった後も漬け物をしゃりしゃりとかみながらお茶をすすって和み、結局予約が入っているという時間ギリギリまでいてしまった。高いと思えた2,650円は、この味と“玉の湯”の空気を味わうと言うことを考えればそれなりの値段なのだろうかとも思ってしまう。・・・ただ、美味かったですがもう少し量があればよかったにゃあ。

それは置いておいて、湯布院観光の際には旅の記念に結構お勧めであります。あくまで個人的な感想ですけどね(爆)。


お腹もいっぱい(私はもうちょっと余裕有り)になったことだし、少し歩いてから“湯の坪横町”の“なな蔵”でみそ漬け豆腐を買って宮崎に帰ることとした。大分川沿いに駅前まで歩いて湯の坪横町へと戻ると、ずーっと続く観光客の列の更にその向こう側にはすっと背伸びをした由布岳の姿があった。
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