このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

翌朝。

写真を撮りに行こうと早起きしたつもりであったが、部屋の窓ガラスを開けてみて、肌に触れた冷気に思わず二度寝をすることとした。

・・・駄目駄目ですな。

気分を取り直してカメラを持って大分川を渡った。朝食まで1時間もないような感じであったので、あまり遠くへ行く事は出来ない。玉の湯のフリースペースを眺めた後、宿の壁沿いを進もう。由布岳を見るためだ。
行動を開始する時間が遅かっただろうか・・・。

予定では乳白色の霧に包まれた中を歩く予定であったのだが、視界はいたってクリア。

霜は降りていたのでそれなりに冷え込んでいるはずなのだが、気候条件的な物でしょうかね?
玉の湯のフリースペース。

冷気で空気が張りつめている他はいつも通りの静かな空間である。観光客の姿はもちろんない。人影を感じたが、目を向けると朝食の準備をする宿の方であった。当方、手持ち撮影であったが、意味もなく申し訳なく思ってしまう。
玉の湯の裏手はちょっとした住宅地となっているが、そこを抜けるとまたこの様な落ち着いた路地が続いている。もう少し日が高くなれば、この界隈を歩く観光客も増えるのだろう。

この道路のカーブの辺りが由布院教会。お堂は一段高い所に立っていて、木の枝から真っ赤な三角屋根が見えた。

そういえば画像を編集している最中に思い出したのだが、この時はスズメの鳴き声すら聞こえない全くの静寂であった。歩くたびに自分の靴が散ったクヌギの葉に触れ、カサカサ音を立てるだけ。
そうこうしてやっと由布岳の見える田んぼに出た。

稲の収穫が終わった後の田んぼに等間隔におかれているのは堆肥。

盆地では、あまり牛の飼料用のイタリアンライグラスを栽培している風景を見た事がないので、おそらく、来年の作付けに向けた準備なのだろう。
由布岳はちょうど山の半分から上側に朝日が当たっていた。山腹の冬枯れした木々に光が反射して、まるで金色に輝いているように見える。

昨年 はしとしとと雨が降っていたので、“豊後富士”と称されるこの美しい山容を眺める事ができなかった。美しい紅葉はお預けを喰らってしまったが、山を見る事が出来た。

満足して、携帯電話を取り出し時間を確認する。ぼちぼち、朝食の時間である。今来た道を引き返しながら、「昼食は“まきのや”でパンでも買っていこうか・・・。」などと考えたのであった。
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