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湯布院行 2012年晩秋
よくよく思い返せば、2011年は由布岳をいただく盆地を訪れることはなかった。

仕事の関係もあって大分には訪問していた。その関係で 塚原の絶品ミルクジャム を購入する機会もあった。だけれども、プライベートでがちゃがちゃ・・・転がり回っていた関係で、遂に現地での滞在に踏み切ることができなかった。思い切りが足りなかったといえばそうだ。ここしばらく無かった変化であった。

2012年。

民放の旅番組は青空をバックにした耶馬溪の紅葉のコントラストのすばらしさを映し出している。だんだんと季節は冬へと移ろいで行く。気もそぞろ・・・となっているのだが、職場の異動だったりとかでどうも腰を上げることができなかったのだ。その様な中で、妻の「紅葉が見たいよね。」という言葉に背中を押された。

国道10号線を北上し、高千穂から阿蘇を経由して由布院盆地を目指した。途中、今年の夏に豪雨被害に遭った阿蘇の惨状に絶句する。痛々しい外輪山の山肌。美田は土砂に埋まっていた。見知った景色のあまりの変貌に非痛感を覚えながら外輪山を昇った。
夕闇の中、由布院盆地へ到着。湯の坪街道の土産物店は既に閉店しようかという時間であった。

金鱗湖畔のモミジの林は既に葉を落としているようだったが、 亀の井別荘 の敷地内にはかろうじて葉を残している木がある。

三脚を持ち歩かない性質の私なので、庭を照らす照明を頼りに、やっとかっと光量を確保しての手持ち撮影に臨んだ。ちょうど、良い角度で月が枝の間から見える。撮影の間、風が吹くことはほとんど無かった。静かだ・・・。金鱗湖の方から宿の敷地内に入ってくる観光客はまだいるようだったが、会話などほとんど聞こえないまま、鍵屋や湯の岳庵へと消えていった。

そうやって、暗闇に浮かぶように映し出された紅いモミジの葉を長いこと独り占めすることができた。
しばらく、 鍵屋 で土産物を物色する。

鍵屋での買い物と言えば、最近は柚子胡椒などが有名ではあるのだが、使用する柚子や唐辛子の熟期で“赤”、“緑”の2種類が従来からあった。一方、大分県内では最近黄色い唐辛子を用いた柚子胡椒も最近見かけるようになったのだ。この黄色唐辛子。私は実を生で食べたことも、この柚子胡椒を買ったこともあるが、これがとにかく辛い。柚子胡椒などは、口に入れた途端に柚子の香りが行方不明になってしまうようなとんでもない代物であった。そんなとんでもない危険物が鍵屋のラインナップに加わっていたのだ。

・・・思わず手を伸ばしそうになりました。ですが、嫁からストップが入る。曰く、「誰が使うの?そんなの買って、使い切れるの?」

・・・至極、当然でございます。
で、買ってきたのが“鴨ねぎみそ”。

これも以前は無かったアイテム。画像からは判別しづらいのですが、ネギや鴨肉がゴロゴロしている感じが気になりました。

帰宅してからあっという間に食べてしまいましたが、甘めの味噌の風味、鴨肉もしっかりと主張があって、ご飯の友としては最高でしたよ。


その後、乙丸の温泉館でさらり・・・とした湯布院の湯につかり、宮崎へと戻ってきました。短い滞在時間でしたが、充実していたよなぁ・・・。
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(13.02.11)

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