このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

◆哀愁 東久留米北口駅舎◆




西武鉄道の平成20年度設備投資事業において、遂に東久留米北口駅舎の解体が発表されました。

東久留米駅は現在、新駅舎の東口・西口の他に北口が設けられており、従来は「北口駅舎」が東久留米駅北口を担いましたが、駅舎解体後も北口自体は存続することとなり、利便性は損なわれないようです。

多くの人々の脚光を浴びぬまま、姿を消すこととなりそうな東久留米駅北口駅舎を訪ねてみることにしました。

どうぞごゆっくりとご覧くださいm(_ _)m

 
東久留米駅北口駅舎全景:

こぢんまりとした佇まいの東久留米駅北口駅舎。
新駅舎の方は、関東の駅百選にも認定された立派な駅舎で、まさに対照的です。しかし利便性などの理由から新駅舎完成後も、北口駅舎を存続してくれた西武鉄道は中々偉いと思います。
北口駅舎 改札口と閉鎖された駅員窓口:

北口駅舎内部には、券売機と自動改札機がきちんと用意されています。

なお現在は駅員窓口は完全に閉鎖されており、一切の業務はしておらず、インターホンで呼び出す以外に方法はありません。業務は新駅舎で一括管理されています。
券売機周辺:

前述の通り、北口駅舎内部にも自動券売機が設置されています。
一台は最新型のタッチパネル式券売機となっています。
それにしても、自動券売機上部の運賃表も、結構年紀が入っていますね・・・。
西武ニュース?:

駅舎内部には、パンフレットを入れるラックがありますが、現在は殆ど使用されていません。

西武ニュースと書かれたマガジンラック・・・。現在は「西武鉄道 かわら版」と名前を変更していますのでご注意を(苦笑)
西武園系のレジャー施設のマガジンラック?:

西武ニュースのラックの他のもこんなモノもあります。「優待割引券」ということは、西武園とかのレジャー施設関係のマガジンラックでしょうか・・・。
閉鎖された売店:

北口に接した売店も現在は閉店しています。
現在東久留米駅の売店は新駅舎に設置されています。
古めかしい終電案内表:

券売機上部の運賃表付近に掲げられた「終電案内表」。字体的に古いモノだと思われますが、現在は新たに張り紙が貼れれてます。
「営団」や「新線」の字が残る運賃表:

運賃表とは別に掲げられていた運賃表。よ〜く見ると「営団池袋」「新線池袋」の文字が残っていることを発見。

大手私鉄でこれほどまで進化が停まっている運賃表を見ることができるのも、北口駅舎ならではでしょう。
同じく「営団」の字が残る運賃表:

同じく、「営団」の字が残る運賃表です。営団成増も営団赤塚も現在は「地下鉄成増」「地下鉄赤塚」に改称されています。
北口駅舎前の様子:

北口駅舎周辺は、意外にも賑やかです。松屋やマクドナルドをはじめ様々な商店が軒を連ねています。新駅舎の整然とした町並みや駅前のロータリーとは対照的な町並みを感じられるのも、東久留米駅ならではです。
北口駅舎から望む新駅舎:

いよいよ取り壊される北口駅舎から望む、新駅舎の様子です。

写真手前の広々とした駐車場も間もなく、商業施設建設などに伴い、現在のような長閑な様子を見ることはできなくなり、慌ただしくなるでしょう。


◆最後に・・・◆


いかがだったでしょうか?東久留米駅北口駅舎というマニアックな内容を今回はレポートにしてまとめてみました。

北口の利便性も損ねずに、老朽化を理由に取り壊されれば一切文句もないし、ましてや文化財などにも指定されていないのだから仕方がない。

けれども、何となく哀愁漂う北口駅舎に惹かれて、今回はレポートを組んでみることにしました。

首都圏からこのような木造駅舎が少しずつ姿を消していくのも、少し寂しい気がします。

最後までご覧いただきまして有り難うございました。もしよかったら他のページも是非ご覧ください。





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