11月5日に南大塚駅近くを出発とする「小江戸川越鉄道開設111周年記念フェア 幻の貨物線”西武安比奈線”を歩く」のイベントに参加して参りました。

記念すべき第一回の最近のニュースはこのネタから始まります!

西武安比奈線とは?


このサイトを見ながら疑問に感じている人?もいるかもしれません。それもそのはず、この西武安比奈線は路線図には載っていません。

安比奈線は現在「休止線」という扱いの元で西武鉄道に管理されています。よって現在でも旅客はもちろん貨物営業も行っていないことから路線図には載っていないのです。

安比奈線は入間川の川砂利採取を目的として関東大震災後の1925年2月に貨物線として開業しました。

南大塚と安比奈の間3.2キロを途中駅無しで結びました。

1949年には電化され, その後も貨物営業は続けられましたが、1967年に川砂利全面採取禁止を受けて役目を終えました。

しかし将来を見越してか、完全に「廃止線」とはせず「休止線」として現在に至っています。

バブル期には安比奈線沿線の住宅開発や新宿線車両増備による大型車両基地建設などを予定していたため、一時安比奈線復活が騒がれましたが、バブル崩壊後は計画自体も実行は見送りとなり、手つかずのまま39年間放置されています。

しかし当時を忍ばせるレールや架線柱が数多く点在し、当時の雰囲気を味わうことができるため、今回このようなイベントが開催されたと思われます。


それでは見ていきましょう!


まずは受付で参加する人はワッペンのようなシールを付けて出発します。
住宅に挟まれた雑草だらけの道。それが安比奈線です。
さっそくなにやら鉄道関係の物品を発見。
木の電柱や電線もしっかり残っています。
数字がしろペンキで描かれています。
しばらく歩くとなんと線路にガーデニング!
まさかこのお花を育てている人も
39年前に電車が走っていたとは考えつかないでしょう。
安比奈線の橋です。すっかり錆び付いてしまい
枕木は腐ってます。万が一復活だとしても
一から補修が必要ですね。
いつもは何でもない休止線は今日だけは大混雑!
細くて長い行列は一路ゴールの安比奈駅付近を目指します。
いよいよゴールに近づくと森が出現します。
私がふと耳を傾けたところある男の人が
「昔遊んだときはこんなに鬱そうとはしてなかったんだけどな。」と言っていました。
やはり時が経つに連れて森だけは成長するのですね。
いよいよ終点安比奈駅付近です。
足元を見てみると転轍機を発見!
更なる期待をふくらましましたが
荒れ地のためこれ以外は鉄道関係のものは見あたりませんでした。残念です。
しかし一部は架線柱が残されていました。
しかしすごいツタの絡みようです。
そういえば皆さん、安比奈線の目的は砂利輸送であることは思い出して頂きましたか?
砂利輸送の目的の川は、この入間川です。
改めて土手から安比奈駅付近を眺めます。
この広大なる敷地に39年前、安比奈駅があり、そして無数の?ヤードと貨車がいたはずです!
今はすっかり原形をとどめているどころか荒れ果てた不毛地帯になってしまいました。
さらに驚いたのがこの看板。
よく見ると右下の関係部署に”西武鉄道”の文字がありません!
もしかしてこの土地は返還されてしまったのでしょうか・・・。
本来ならここは安比奈駅のはずなのに・・・。
最後に改めて南大塚駅からのびる安比奈線を見ました。
今後はどうなっていくのか、少し延びた線路、そしてなによりも
まだ休止線であることがとても気がかりです。


そのほかでも小江戸川越鉄道開設111周年記念で以下イベントが開催されました。

小江戸川越鉄道開設111周年記念フェスティバル

小江戸川越鉄道開設111周年記念セレモニー

記念写真展

記念乗車券販売



最後に・・・

川越に鉄道が開設されてからちょうど111年。今日に至るまで様々なことがありました。

川越に限らず、この埼玉西部や東京北部などの西武線沿線にさらなる発展があることを期待します。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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