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江南の水郷散策 同里・周荘 2010年2月(中国では春節という旧暦の正月)
伝統的な民家や生活様式が残る町を、中国では古鎮〔コチン〕というそうです。 水利に恵まれた江南地方には、運河の走る小さな水郷古鎮がたくさん点在します。 水郷古鎮で有名な同里〔ドウリ〕と周荘〔シュウソウ〕を、蘇州から日帰りで訪れました。
ホテルから徒歩でバスターミナルに向かいました。 中国人に道を訊ねたら、バスターミナルに向かう途中だったらしく、親切に売り場まで同行してくれました。
蘇州の北バスターミナル 電光掲示板にはバスの情報が刻々と更新表示されます。 春節なので、普段より移動する人が多かったのかもしれません。
出発まで時間があったので、バスターミナル前の屋台で朝食を取りました。5元(1元=13円)
バスに揺られて約1時間、同里の町外れのバスターミナルに着きました。8元 同里は蘇州の南東30キロに位置する小さい町ですが、その小さい町中に15の運河と49の橋が架かります。 宋代以降1000年の歴史を有するこの町は、よく映画の撮影に使われるそうです。
旧市街に向かう途中でも、運河の風景を目にします。
同里の町は、昼間は旧市街(観光区域)に入るのに1日80元の料金が要ります。
左は旧市街の入口付近 右の2枚は明清時代の雰囲気を再現した路地
世界遺産にも登録されている退思園〔タイシエン〕に入りました。
調度品や書画が飾られた部屋 こんな部屋がたくさんあります。
中庭もたくさんあって、石畳の模様が洒落ています。
薄くて小さい瓦の波が中国的です。
これが退思園の庭園です。池と建物が織り成す見事な回遊式庭園です。
楼閣に上がるには、太湖石のトンネルを潜ってから階段を登ります。
2つの水路が交わり、3つの橋が架かる旧市街の中心地です。 昼食時で茶屋は大盛況、遊覧船も次々通り、陸上も水上も賑やかでした。 観光化された水郷風景、倉敷の美観地区みたいな感じですね!
左は太平橋〔タイヘイキョウ〕、右は長慶橋〔チョウケイキョウ〕、それと吉利橋〔キチリキョウ〕で「三橋」と呼びます。
鵜飼いも行われているようですが、見れませんでした。
明朝の役人を務めた陳王道の豪邸、珍珠塔景園〔チンジュトウケイエン〕に入りました。 建物と中庭の繰返しを何回も経て、庭園に辿り着きます。 【上】 中央の洞窟からは水が流れ出るようになっていますが、出てませんでした。 【下】 船を模した楼閣
【右】 演劇舞台 『珍珠塔』という恋愛劇がここから広がったそうです。
運河に沿って町中を散策しました。
遊覧船乗り場辺りは人でいっぱいです。
しかし中心を少し離れると、ご覧の通り小売店も飲食店も非常に貧素です。
町を出て、食堂で青椒肉絲〔チンジャオロース〕とご飯を食べました。 中国の飲食店には、何とも形容できない独特な臭い(油?)があって、どうも馴染めません。
タクシーで周荘へ行くことにしました。 ぼられないように、『地球の歩き方』を開いて、目安が80元であることを確認してからタクシーを捕まえて値段を聞きました。 ところが返答は60元。全くまともな返答に拍子抜けしてしまいました。 しかも、結局メーターは65元に達したのに、60元しか請求しないという律義さでした。
同里からタクシーで30分、周荘の町の入口に着きました。 周荘は江南水郷古鎮の代表格、上海からも70キロの距離に位置するため、多くの観光客が訪れます。 町は900年以上の歴史を持ち、現在の町並みは200年前とほとんど変わらないそうです。
春節を祝う門を抜けて旧市街に向かいます。 同里と同じように、昼間は旧市街(観光区域)に入るのに料金が要ります、周荘は1日100元。
旧市街の入口付近 土産物屋がたくさん並びます。値札の無い商品には要注意です。
観光客が多く、遊覧船が次々と行き交います。
世徳橋 柵が膝くらいの高さしかないので、淵を歩くと怖いです。
永安橋 上の世徳橋と合わせて双橋と呼ばれます。 同里と比べると、道が狭くて人が多いので、窮屈ですが活気があります。
運河に沿ってこんな狭い商店街が続きます。
遊覧船の待機所 船頭さんは女性が多いようです。 今は冬ですが、緑の多い時期の運河もさぞ綺麗でしょう。
張庁〔チョウチョウ〕 資産家の大邸宅 部屋数70 敷地内にも運河が引かれています。
蘇州に帰るためバスターミナルへ 『地球の歩き方』によると徒歩で25分もかかるので、人力車を利用することに。 そしてまた、ぼられないように10元であることを調べてから値段を聞くと返答は10元。 別にふっかけられたい訳ではありませんが拍子抜けします。 北京では、法外な料金を提示したりメーターを回さないタクシー運転手がいたのに、 この地域のタクシーや人力車ではそんな行為は皆無でした。
上り坂では、降りて後ろから押してあげました。
蘇州行きのバスは、17時10分発で早くも最終便でした。17元
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