このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

  

 

江南の水郷散策 同里・周荘

2010年2月(中国では春節という旧暦の正月)

 

伝統的な民家や生活様式が残る町を、中国では古鎮〔コチン〕というそうです。

水利に恵まれた江南地方には、運河の走る小さな水郷古鎮がたくさん点在します。

水郷古鎮で有名な同里〔ドウリ〕と周荘〔シュウソウ〕を、蘇州から日帰りで訪れました。

 


 

ホテルから徒歩でバスターミナルに向かいました。

中国人に道を訊ねたら、バスターミナルに向かう途中だったらしく、親切に売り場まで同行してくれました。

   

蘇州の北バスターミナル 電光掲示板にはバスの情報が刻々と更新表示されます。

春節なので、普段より移動する人が多かったのかもしれません。

    

出発まで時間があったので、バスターミナル前の屋台で朝食を取りました。5元(1元=13円)

 


 

バスに揺られて約1時間、同里の町外れのバスターミナルに着きました。8元

同里は蘇州の南東30キロに位置する小さい町ですが、その小さい町中に15の運河と49の橋が架かります。

宋代以降1000年の歴史を有するこの町は、よく映画の撮影に使われるそうです。

  

旧市街に向かう途中でも、運河の風景を目にします。

 

同里の町は、昼間は旧市街(観光区域)に入るのに1日80元の料金が要ります。

    

左は旧市街の入口付近  右の2枚は明清時代の雰囲気を再現した路地

 

世界遺産にも登録されている退思園〔タイシエン〕に入りました。

  

調度品や書画が飾られた部屋 こんな部屋がたくさんあります。

    

 中庭もたくさんあって、石畳の模様が洒落ています。

  

薄くて小さい瓦の波が中国的です。

 

これが退思園の庭園です。池と建物が織り成す見事な回遊式庭園です。

  

  

  

楼閣に上がるには、太湖石のトンネルを潜ってから階段を登ります。

 

2つの水路が交わり、3つの橋が架かる旧市街の中心地です。 

昼食時で茶屋は大盛況、遊覧船も次々通り、陸上も水上も賑やかでした。

観光化された水郷風景、倉敷の美観地区みたいな感じですね!

  

左は太平橋〔タイヘイキョウ〕、右は長慶橋〔チョウケイキョウ〕、それと吉利橋〔キチリキョウ〕で「三橋」と呼びます。

  

  

鵜飼いも行われているようですが、見れませんでした。

 

明朝の役人を務めた陳王道の豪邸、珍珠塔景園〔チンジュトウケイエン〕に入りました。

 建物と中庭の繰返しを何回も経て、庭園に辿り着きます。

【上】 中央の洞窟からは水が流れ出るようになっていますが、出てませんでした。  【下】 船を模した楼閣

  

  

  

【右】 演劇舞台 『珍珠塔』という恋愛劇がここから広がったそうです。

 

運河に沿って町中を散策しました。

  

遊覧船乗り場辺りは人でいっぱいです。

    

しかし中心を少し離れると、ご覧の通り小売店も飲食店も非常に貧素です。

 

町を出て、食堂で青椒肉絲〔チンジャオロース〕とご飯を食べました。

中国の飲食店には、何とも形容できない独特な臭い(油?)があって、どうも馴染めません。

 

タクシーで周荘へ行くことにしました。

ぼられないように、『地球の歩き方』を開いて、目安が80元であることを確認してからタクシーを捕まえて値段を聞きました。

ところが返答は60元。全くまともな返答に拍子抜けしてしまいました。

しかも、結局メーターは65元に達したのに、60元しか請求しないという律義さでした。

 


 

同里からタクシーで30分、周荘の町の入口に着きました。

周荘は江南水郷古鎮の代表格、上海からも70キロの距離に位置するため、多くの観光客が訪れます。

町は900年以上の歴史を持ち、現在の町並みは200年前とほとんど変わらないそうです。

   

春節を祝う門を抜けて旧市街に向かいます。

同里と同じように、昼間は旧市街(観光区域)に入るのに料金が要ります、周荘は1日100元。

  

旧市街の入口付近  土産物屋がたくさん並びます。値札の無い商品には要注意です。

 

 

観光客が多く、遊覧船が次々と行き交います。

  

 世徳橋  柵が膝くらいの高さしかないので、淵を歩くと怖いです。

  

永安橋  上の世徳橋と合わせて双橋と呼ばれます。

同里と比べると、道が狭くて人が多いので、窮屈ですが活気があります。

    

運河に沿ってこんな狭い商店街が続きます。

 

遊覧船の待機所 船頭さんは女性が多いようです。

今は冬ですが、緑の多い時期の運河もさぞ綺麗でしょう。

 

    

張庁〔チョウチョウ〕 資産家の大邸宅 部屋数70 敷地内にも運河が引かれています。

 

蘇州に帰るためバスターミナルへ

『地球の歩き方』によると徒歩で25分もかかるので、人力車を利用することに。

そしてまた、ぼられないように10元であることを調べてから値段を聞くと返答は10元。

別にふっかけられたい訳ではありませんが拍子抜けします。

北京では、法外な料金を提示したりメーターを回さないタクシー運転手がいたのに、

この地域のタクシーや人力車ではそんな行為は皆無でした。

  

上り坂では、降りて後ろから押してあげました。

 

蘇州行きのバスは、17時10分発で早くも最終便でした。17元

 


 

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