このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

 

  

 

  クメール遺跡群巡礼Ⅲ

 バンテアイ・スレイ

2011年2月

 

3日目午前は、造形美が遺跡群随一と称賛されるバンテアイ・スレイを訪れました。

午後は街で買い物をして、空路でシェムリアップを後にしました。

 


 

バンテアイ・スレイ往復のトゥクトゥク代は23$、片道40㎞(約1時間)の道のりです。

 

  

ゲストハウスの朝食 美味しくてパン以外は完食しましたが、このあと徐々にお腹の調子が悪くなっていきました。

火を通してないトマトかキュウリかバナナか、それともアイスコーヒーの氷か、原因は分かりません。

スラ・スラン バンテアイ・クディという有名な遺跡の前にある人工の溜池。

プレ・ループ 高さのあるピラミッド式寺院、突然視界に現れて驚きました。

 


 

【バンテアイ・スレイ】

 

1923年、デバターに魅せられたフランス人作家が、それを盗み出して逮捕されてました。

その体験を基に著された小説『王道』で有名になったバンテアイ・スレイのデバターは、

「東洋のモナリザ」と呼ばれています。

 

東門(正門) 赤い大地に赤い砂岩で造られた寺院、ここは一面が赤の世界です。

東門のレリーフ 細かくて彫りが深くてとても美しいレリーフ、それを砂岩の赤味がいっそう艶やかにしています。

中央下は、カーラという時間を象徴する架空動物。この遺跡のレリーフには動物神がいっぱいです。

全長150mの参道 リンガ(生殖器の象徴)を模した石柱が立ち並びます。

参道脇の建造物のレリーフ

両脇の象みたいな生き物は、マカラという地上を象徴する架空動物。カーラの口から出てきています。

その他にも、マカラの口からナーガ(蛇神)が出てきたり、色々なパターンがあります。

これが(参道を除く)寺院全景です。これまで見てきた寺院の中で、最も小規模な寺院です。

塔門 破風の装飾が薄く平たいので、損傷が激しくて残念です。

しかしこれだけ損傷していても、こんなに華麗な破風は他にはありません。

  

小規模ながらも、高度な芸術の詰まったバンテアイ・スレイは、正に宝石箱です。

三重破風の経蔵 建物の隅々にまで精巧なレリーフが施されて圧巻です。

  

 経蔵の前で記念写真(左)  ダブルリンガの台座(右)

左側が中央祠堂、門衛神が祠堂の入口を守っています。右は経蔵の背面

「東洋のモナリザ」と呼ばれるデバター

彫りが深いため立体的で、砂岩の赤味で一段と女性らしく、とても美しいデバターです。

それにしても、壁一面に施された繊細なレリーフの見事なこと、素晴らしい芸術です。

 

バンテアイ・スレイは、赤色砂岩に詰め込まれたクメール芸術の結晶でした。

ここには、巨大建造物が放つ威厳や、自然が遺跡を飲み込む迫力はありませんが、

それとは比較出来ない華麗な芸術がたくさんあり、大いに感動しました。

 


 

帰路、地雷博物館に立ち寄りました。 2$

  

アキー・ラー氏のボランティア団体が除去した地雷が展示されていました。

 


 

 街に戻って、フライトまで時間があるので、買い物をして時間を潰しました。

象のデコレーションケーキ

 

シェムリアップからバンコクへの帰路には、バンコクエアウェイズを利用しました。

来る時は12時間かかったハードな区間も、飛行機ではたったの1時間でした。 158$

 


 

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