このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
蘇州の庭園巡り 2010年2月(中国では春節という旧暦の正月)
“東洋のベニス”と称される蘇州には、小船が行き交う運河の風情が至るところに残っています。 また、世界遺産に登録された庭園が8つあり、そのいずれもが、侵食で無数に穴の開いた太湖石を装飾に使っています。 太湖石は、西にある太湖という湖から採れ、珍重され高価だったため、富の象徴として競って庭園に配されたそうです。 今回は、その中の代表的な4つの庭園を中心に蘇州を旅しました。
まずは北塔報恩寺〔ホクトウホウオンジ〕を訪れました。25元(1元=13円)
8角9層の塔は高さ76m、あの三国志で有名な孫権が、母の恩に報いるために建てたそうです。
塔の内部は見るべき物が何もなくて物足りませんが、ご覧の通り良い展望です。 夜はこんな風にライトアップされます。
次は、蘇州四大名園の中でも最大規模の拙政園〔セッセイエン〕を訪れました。50元 先ほど訪れた北塔報恩寺が遠くに見えます。
順路が枝分かれするので、全部見ようとすると結構歩かされます。
青い窓ガラスがとても印象的な建物です。
夏には池いっぱいに蓮の花が咲くそうです。
次は、奇石庭園として名高い獅子林〔シシリン〕を訪れました。20元
太湖石の森の中に建物が埋もれています。 太湖石が獅子のように見えるから獅子林だそうです。
太湖石の築山の中は、上から下へ、下から上へと通路が入り組んでいて、まるで迷路のようです。 大喜びで走り回る子供もいれば、思う方向に進めず困惑する大人もいました。
太湖石が庭園面積の半分を占めているそうです。
これでもかと言わんばかりの太湖石に圧巻です。
船を模した楼閣は超満員 ガラスの色が綺麗です。 さすが世界遺産という景観 個人的には、蘇州の中で最も見応えのある庭園だと思います。
【左】 足元にも太湖石が埋まっていました。 【右】 そしてこのマークに人が集まっていました。何のマークなのでしょうか?
昼食に牛肉刀削麺を食べました。10元
刀削麺は初めてで、すすりにくい均一じゃない麺の食感に大満足しました。
次はタクシーで移動して、留園〔リュウエン〕を訪れました。30元 拙政園と留園は、蘇州四大名園と同時に、中国四大名園としても名高い庭園です。
高台に上がると、外の高層ビルが見えて時の流れを感じます。
春節を祝う小舟 逆さまの福の字は倒福〔トウフク〕といって、福運が到来するように願う意味があるそうです。
足元にはモザイク画のような石で描かれた絵が時々現れます。 この太湖石は高さ6.5メートル、冠雲峰と名付けられた中国三大太湖石の1つ。
まだ梅は咲いていませんでした。
次もまたタクシーで移動して、滄浪亭〔ソウロウテイ〕を訪れました。15元 956年の造園で、蘇州四大名園の中では最古の庭園です。
伝説でもありそうな小さな池があるだけで、 派手な庭園を見てきた後では正直物足りません。
敷地面積も小さく、あっという間に見学を終えてしまいました。 外の運河も庭園の景色の一部に取り入れています。
夕食は回鍋肉〔ホイコウロウ〕を食べました。27元
この回鍋肉は中国独特の油臭さがなくて美味しかったです。
翌朝9時、上海に向かうため蘇州駅に行きました。
中国では、駅と切符売場は別々の建物に分かれています。
しかし新幹線は11時発、2時間も時間が出来たので、斜塔で有名な虎丘〔コキュウ〕に行ってみました。40元
参道の出店でボールペンが売っていました。中にミッキーがいます。 参道を上ると巨大な一枚岩の空間が広がり、皆ここで一息つきます。
剣池 呉王の遺体と共に3,000本の名剣が埋められたと伝えられる池 秦の始皇帝や呉の孫権が探しても見つからなかったそうです。
塔の名称は雲巌寺塔(961年創建) 地盤沈下による傾斜は3.5度だそうです。
これにて蘇州を後にしました。 上海までの新幹線は、たったの26元でした。
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