奥中山 最後の夏

ヨンサントーの時刻改正は国鉄史上でも歴史に残る大きなダイヤ改正でした。東北本線は悲願であった
上野ー青森全線電化が完成し、最新鋭の寝台電車583系が走り出しました。
一方で蒸気機関車3台運転で有名になった奥中山も姿を消しました。
電化直前の昭和43年8月16日〜17日、当時中学3年生でしたが親の承諾をやっとのことでとりつけて撮影旅行に出かけました。既に架線が張られ、ED75が練習運転をしていましが次々にやってくる様々な組合せの蒸気列車に大興奮でした。

53列車　D511+D51767+D51戦時
D511を先頭にした3重連がやってきて狂喜乱舞！興奮しすぎてカラーを失敗！

3192列車と195列車（D51160+D51218)
奥中山ならではの重連貨物すれ違いを見ることが出来ました。

81列車　D5157+D51870+D51283
先頭は爆煙でしたが、後続の2両はほとんどスカ！シャッタータイミングが悪い…

(昭和４３年８月１6日〜17日）

3573列車
大地を揺るがすＤ５１３台の凄まじいブラストでした。この時の光景はまだ中学３年生だった私の脳裏
に鮮明に焼き付けられ、以後の鉄道趣味人生に大きな影響を与えました。

71列車　D51426(尻)+D51160(戸)+D51683(戸)　　（この写真のみ8月17日、他は8月16日）
夕方の奥中山駅に３重連貨物が急行気動車退避のために停車します。線路有効長が足りないためか一旦
停車してから、前進、後退、前進、退避、そして発車をしていきますがそのたびに３両のD51 が発車と絶気の汽笛を繰り返し、素晴らしい光景を目の当たりにすることが出来ました。ビデオがあったらすばらしかったでしょうね。

沼宮内駅　「国鉄第３次計画東北本線電化工事」の看板が印象的です。

43列車（荷物専用）　D5157+C6017
C6017はその後鹿児島本線に転出し、再会しています。

129列車　D51766+C609
客車は大部分が本務機C60またはC61の前にD51の補機をつけて登ってきました。