このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

前進最後の砦、大古鉄路(2005.12.28)      

 多くの中国蒸気ファンに夢と感動を与えた集通鉄路の前進型が2005年12月に惜しまれつつ消え、前進型の活躍場所は大幅に狭められてきました。
 寧夏回族自治区にある大古鉄路は運転本数やスケールにおいては集通に比べるべくもありませんが、前進型が長大な石炭貨物の先頭に立ち、毛烏蘇(モウス)砂漠を行く姿は十分に魅力的です。
 2005年末、訪中の初日にわずか1日でしたが初めて大古鉄路を訪れました。撮影時間帯の貨物列車はわずかに3往復、しかも内1往復はDL牽引でした。通過時間もわからないため砂漠の中でひたすら辛抱強く待たなくてはなりませんがそれだけに撮影できた時の感激はひとしおでした。

 

朝から3時間半待ってようやく1本目の貨物列車がやってきました。

大古というと砂漠のイメージですが前進と砂漠を絡めようとするとなかなか良い場所がありません。凍った川を渡り砂漠の真ん中で2本目の貨物列車も3時間待ちました。

撮影時間帯に3往復の貨物列車がありましたが1往復はDLでした。

毛烏蘇(モウス)砂漠という名前だそうです。風紋がとてもきれいでした。

左右に猛烈なブロワーを吹きました。煙との三角形が何ともいえません。この後ブロワーの霧により虹が出ましたがスチールは撮り逃してしまいました。

西日を受けて前進貨物が通過して行きました。「これで前進型も見納めかなあ…」の言葉に感慨深いものがありました。しかし次の瞬間「いや。絶対にまた来るぞ!」と決意を新たにしました。

古窯子の先まで車を走らせると運よく前進貨物に追いついたので先回りして撮影しました。

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