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太 陽 国 体
秋の国民体育大会、鹿児島太陽国体にC56重連によるお召し列車が昭和47年10月20日〜25日に亘り日豊本線、指宿枕崎線に運転されました。吉松機関区から日本でのトップナンバー機C5691、宮崎機関区から続番でC5692の2両が鹿児島機関区に貸し出されてお召し列車牽引の重責を担いました。C56のお召し列車牽引は大変めづらしく、蒸気時代末期に最若番続番重連で運転が実現したことは大変幸運なことでした。
また日豊本線、指宿枕崎線共に通常はC56の運行はなく、お召し列車で通常とは異なる形式が入線したのも興味深い出来事でした。
昭和47年10月25日 重富ー帖佐 C5691+C5692 お召し列車
9:33定刻に重富駅を通過したお召し列車はゆっくりとしたスピードで我々の前を通過していきま
した。パタパタと風になびく日の丸、正装し緊張した乗務員、お召し列車ならではのすばらしい光景でした。
昭和47年10月25日 加治木駅
太陽国体のお召し列車の運転はここで無事終了したため、そのままの状態でしばらく駅で停車し公開してくれました。天皇陛下はここから鹿児島空港に向かわれました。
昭和47年10月24日 鹿児島機関区にて 本務機C5691 補機C5692 予備機C56135
「お召し機3両揃い踏み!」公開はしないと事前に聞いていたのですが朝から機関区で粘っていると予備機を含めて3台を並べてくれました。この幸運に立ち会えたのはごく少数の人だけでした。
昭和47年10月24日 宮ヶ浜 お召し列車回送
朝日に綺麗に光ってくれました。しかし折返しの本番カラーは何とシャッターが降りずに痛恨の大失敗!原因はしばらくわかりませんでした。
昭和47年10月26日 肥薩線 表木山ー日当山 C57127+C56135
お召し列車運転終了の翌日、肥薩線の朝一番列車にお召し機回送C56が次位に連結され重連となりました。事前には知らず偶然の幸運でした。
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