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横浜線を走ったC58
横浜線は東神奈川と八王子を結ぶ42kmの通勤路線です。私が現在毎日通勤に利用している線でもあります。
現在は全て8両編成の205系が走っていますが昭和45年までは蒸気機関車牽引の貨物列車が走行していました。
もちろん全線架線の下ではありましたが相原ー片倉間には勾配区間もあり結構魅力的でした。しかし当時は八高線にD51重連が健在だったのでどうしてもそちらの方に足が向いてしまい、横浜線はあまり注目されず、私も蒸気を撮影した回数は僅かでした。それだけに横浜線を蒸気が走る写真は他にあまり見たことが無く、今にし思えばもっと撮っておけば良かったのにと後悔しきりです。(いつものことですが…)
沿線は急速に宅地化が進み、当時とは全く景色が変わってしまいました。蒸気機関車と共に30数年前の長閑な沿線風景をご覧いただければ幸いです。
参考 八王子ー小机間の貨物列車はは昭和44年10月で無煙化されましたが八王子ー橋本間の不定期貨物列車は翌年7月頃まで残ったようです。C58も八王子区から高崎区のカマに変わり最後はD51まで入線しました。
昭和45年2月5日 相原ー片倉 9860レ C58202
上のカーブの外側。架線柱がなければ素晴らしいのですがご覧のように両側に立ち並びどこでシャッターを押して良いものやら…
この辺りは新駅「八王子みなみ野」ができてすっかり変わってしまいました。現在は勿論複線です。
昭和45年8月26日付
八王子機関区からの返信はがき
この手紙内容によるとC58→D51に変更されたのが4月1日、DD51に変更されたのが7月16日となっていますのでD51の入線期間はわずか3ヶ月半だったことがわかります。横浜線の蒸気運転最終日は昭和45年7月15日ということになります。セレモニーはあったのでしょうか。
3項はこの頃菊名駅で線路切替工事があり地固めにひょっとしたら蒸気を使うのではないかと思い質問した回答です。少し前、根岸線の地固めにD51を使用した実績がありました。
当時は問い合わせをしてもこのように親切に回答をしていただけました。現在では業務の妨げになってしまうので無理でしょうね。古き良き時代でした。
当時の相原駅。実に好ましい雰囲気ですね。未舗装の駅前広場、旧型電話ボックス、何気なく停車しているサニー?も何ともいえません。模型化したくなるような情景です。
昭和45年7月 詳細日不明 相原ー片倉 9860レ D51631
まだ蒸気が残っているかどうか半信半疑で撮影に出かけたのですがやってきたのはC58ではなく高崎区のD51631でびっくり。もっと引いて構えれば良かった…横浜線を走行するD51は他に見たことがありません。
昭和45年7月 詳細日不明 相原ー片倉
上記撮影のリベンジとばかりに再び出かけ、山に登って気合を入れて待っていたら憎っくきDD51がやってきました。そういえば中国でも最近同じ思いをしました。
昭和44年2月9日 長津田ー原町田 C58177
この位の貨物編成だと実に長閑な感じになりますね。この辺りも宅地化で随分変わっています。
昭和44年2月9日 長津田ー原町田 C58177
上記列車の折り返しです。
昭和45年2月4日 相原ー片倉 9860レ
この区間には大きなカーブがありますが内側から俯瞰できる山に登ってみました。
昭和44年2月 詳細日不明 長津田ー原町田 C58177
昭和45年1月24日 相原ー片倉 9860レ C58311
片倉から相原にかけては横浜線随一の勾配区間となります。国電区間といえども爆煙でした。
昭和45年1月24日 C58311 橋本駅にて
昭和44年2月 小机駅にて C58177
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