このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


屋久島の旅 〜必殺! 肥薩線! 乗車記〜

2004年8月24日乗車




 2004年、8月19日〜25日まで、僕の所属するサークルであるSBPCのメンバー総勢8人で、青春18きっぷを使い、鈍行列車を乗り継いで東京から鹿児島へ行き、鹿児島からジェット船に乗って屋久島へ行くという壮大な旅をしてきました。
 そして、鹿児島から東京へ帰る時、途中で肥薩線に乗車してきました。
 本ページでは、その肥薩線の吉松〜人吉間の乗車した記録を記します。


Quest1 吉松〜真幸

 14:45、我々の乗っていた1両編成の普通列車が終点の吉松に停車。
 次に乗車する肥薩線「しんぺい」が別のホームに停まっていたので、我々は重い荷物を持って階段を上り下りしなければならなかった。
 何とか発車前に「しんぺい」に乗車した。
 「しんぺい」は2両編成で、前の車両は自由席の、転換クロスシートの車両で、後ろの車両は指定席の、木製で洋風の車両だ。
 普通列車なのに、「しんぺい」という愛称があるのが面白い。

 14:48、「しんぺい」は吉松を発車。
 発車するとともに、車内放送で、ガイド放送が流れた。
 流石は観光列車!
 「しんぺい」は、非力なエンジンをヴーンヴーンと唸らせながら、急な勾配を平均30km/hで登ってゆき、15:03、最初の停車駅である真幸に停車。



Quest2 真幸〜矢岳


 真幸(まさき)、下の名前みたいな駅名だ。九州には、有佐(ありさ)だの、姶良(あいら)だの、隼人(はやと)だの、宗太郎(そうたろう)だの、下の名前になるような駅名が多い。


 ここでは、おばちゃんが1人、降りていった。
 民家は駅前に2・3軒、離れたところに4・5軒ある。


 ホームには、『幸福の鐘』がついていて、この鐘は鳴らすと真の幸せが訪れるらしい。
 今日は停車時間が短くて鳴らせなかったが、今度機会があったら鳴らしてみたいな。 今度って、いつになるんだか…。

 この駅はスイッチバックの駅なので、運転手がブレーキレバーを持って車内を移動して後ろの車両へ向かう。
 僕は一瞬、運転手が、 ブレーキレバーを引きすぎたら取れてしまって、ああ、どうしよう! と動揺しているように見えてしまった!
 コメディなどではよくそうゆうシーンがありますからね(笑

 15:04、「しんぺい」はバックして真幸を発車。
 ホームから30mほど離れたところでまた停車。
 運転手がまたもブレーキレバーを持って先頭車両へ戻ってくる。
 真幸は、Z型スイッチバックと言って、上から線路を見ると、線路はZの形をしているのだ。 
 真幸の場合、Sの向きだが。

 再び「しんぺい」は発進した。

 発進した直後、列車内から真幸駅の全貌が見渡せた。
 

 数分すると、右側の車窓に、日本三大車窓の1つである車窓が展開した。
 この区間では、「しんぺい」は停まったり、減速運転などをしてくれた。ありがたい☆

 さらに行くと、53人の兵士が轢死したという悲しい過去のある山神第2トンネルに入った。
 僕はトンネル内では、心の中で、黙祷をし続けた。

 んん、待てよ、貨物列車か回送列車の運転手は、このトンネルを独りで貫けることになる…!
 怖いだろうなぁぁ………!




Quest3 矢岳〜大畑


 急な勾配を登りに登りつめて、「しんぺい」は肥薩線の最高地点である矢岳に停車。
 駅舎が古くて、イイ味を出している。
 意外なことに、周りに民家は10数軒はある。

 15:27、「しんぺい」は矢岳を発車。
 「これから列車は、急な勾配を下ります。これからが、運転手の腕の見せ所です。」
 という車内放送があり、列車は今度はエンジンを、これでもかというぐらいに唸らせて、先程の2倍の60km/hで、急な勾配を下りだした。
 これでも田舎道を走る車よりは遅いぞ!!!(^^;


 突然、列車は中途半端なところで停車した。すると、
 「これから、この列車は、ループ線を通ります。」
 という放送があり、右を見ると、『ループ線』と書かれた標識が立っていた。
 僕は、湯檜曽のループや、土樽のループなら何度も通った事があるが、それ以外のループ線は、これが初めてだ。

 暫らくして、
 「右側の車窓を見て下さい。眼下に、これから向かう線路が望めます。」
 とか何とかの放送があって、下を見たら、

すごぉく遠くに、我々がこれから向かう線路が望めた。
 ちなみに、この写真は、かなりズームしています。

 ループ線内は、民家も道もなく、線路以外は人の手が一切加わっていない山奥であった。
 ループ線は右回りなのだが、列車が蛇行していて、本当に回っているのかどうかが疑わしかった。


 ループ線からは、先程の車窓と負けず劣らずのスゴイ車窓が展開した。



Quest4 大畑〜人吉


 暫らくして、「しんぺい」は、日本に1つしかない、「ループ線の中にあるスイッチバック駅」である大畑に停車。
 ループ線の中にある駅ですら、日本に1つしかないのに、さらにスイッチバックであることがスゴスギル!!!
 駅の周りに民家は7・8軒ほどはある。

 誰も降ろさぬまま、15:47、「しんぺい」は大畑を発車。

 先程通った線路の下にあたるトンネルを貫けて、さらにゆくと、久し振りとなる「町らしい町」が見えてきた。
 嬉しいような、悲しいような…。

 そして、15:59、「しんぺい」は終点の人吉に停車。

 「しんぺい」の旅は終わったが、「肥薩線」の旅はまだまだ続く…。





THANK YOU FOR READING!!!


トップページへ


鉄道旅日記ページへ


このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください