このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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飯田線の旅

〜Falling Free〜


2005年9月8日・9日乗車



2章 田本編

Adventure7 飯田線のイイ打線
 さぁ、やって参りました。これが飯田線。地方交通線であり、ローカルな鉄道なのにも関わらず、全ての区間が電化されているから驚きだ。辰野から豊橋まで、実に94駅もあるという、長大な鉄道で、全区間を普通列車で乗り尽すのに約6時間もかかるのだ。

 まぁ、そんな前置きはいいとして、駅弁の鳥めしを買ったことだし、早速乗ってみるか。

 12:30、始発となる岡谷を発車。これから飯田まで2時間8分この列車で行くのだ。

 飯田線の先頭は、このようなテーブルにするのに最適な突起(?)があって、駅弁を食べながら先頭の景色を見て旅することができるという、まさにELEGANTな空間なのだ。
 左右に日本アルプスの山々を見ながら、列車は盆地の町の中を走り、13:32、駒ヶ根に停車。駒ヶ根から先に行くと、市街地を貫け、蛇行しながら山を登っていくようになった。

 小町屋、伊那福岡、田切、飯島、伊那本郷、七久保、高遠原、伊那田島、上片桐と、徐々に標高が高くなり、14:14、伊那大島に停車。久し振りの町の中の駅だ。

 さらに列車は走り、14:38、終点の飯田に着いた。
 乗り換え時間が7分しかなく、ジュースを買うだけで、駅の外には出れなかった。

 普通豊橋行きは、14:45に飯田を発車。
 (かなえ)毛賀(けが)駄科(だしな)などの面白い駅名の駅を過ぎ、15:10、天竜峡に停車。

 あれっ?なんだか想像していたのよりも寂しい雰囲気だ。天竜峡っていうぐらいだから、すごく開けたところにある広々した駅なんだろうなぁと予想していたのに、実際は天竜峡駅は、住宅と林に囲まれた狭い空間にあった。

 天竜峡での停車時間は8分。列車が停まっている間に、特急「ワイドビュー伊那路」がやってきた。飯田線は山奥を通るローカルな鉄道だが、銀ピカな特急が走っているのだ。
 


Adventure8 秘境区間突入!
 15:18、列車は天竜峡を発車。さて、これからが飯田線の旅のメインの区間となる。何故なら、これから走る区間は、千代、金野、田本、為栗、中井侍、小和田と、秘境駅としてレベルの高い駅が密集しているからだ。



千代


 列車はまず、千代に停車。この駅からは、民家がほとんど見えず、本当に森の中にひっそりと座っている駅である。
 天竜峡という主要な駅から1kmほどしか離れていないのに、この閑散ぶりには驚きだ。



金野


 次に列車は金野に停車。駅の周りに民家はなく、自然の中に溶け込んでいる駅だ。

 そして、驚きなのが、この自転車置き場。駅前に自転車置き場があるということは、昔(もしかしたら今も)駅の利用者が自宅から駅に来るまで自転車を使っていたのかもしれない。
 現に今は、倒れた自転車が1台、置き去り(?)にされている。
 こんな山道を自転車で上ったらどれほど苦労することやら・・・。



唐笠


 列車は唐笠に停車。久しぶりに人家を見れたが、駅前に2・3軒しかない・・・。
 この駅を降りたところには、天竜川下りの港がある。駅の利用客のほとんどが、同時に天竜川下りの利用者でもあるのだろう。



門島
 門島駅では、列車の交換が出来るようになっている。ホームのド真ん中に木が2本立っている。

 門島を出発し、さらに天竜川と山肌の間をえっちらおっちら進み、15:37、ついに訪問を予定していた秘境駅;田本に停車。
 ボク独りを降ろして、列車は鋭いカーブを描いて豊橋方面へ行ってしまった・・・。


Adventure9 田本を歩こう!
 ここが田本駅・・・。ネットで見ていた通り、断崖絶壁に作られた駅だが、いざ実際に来てみると、写真で見るのよりもこの絶壁や周りの山々の迫力が違うっ!!!
 はるか下のほうを天竜川が流れていて、非常に長閑な空間をかもし出している。

「みなさま、自民党を宜しくお願いします!!」
 ただ、この日は選挙の直前なので、山の向こうから選挙カーのスピーカーの声が聞こえてくる。



むむむ、これは!!!??



わーー!!!



ぎゃーー!!!!!
 どでかい岩がホームの真上の断崖絶壁にはみ出しているっ!!
 大地震でもあったら・・・・・・落ちてくるぅぅぅっっ!!!!!



 さて、ホームを出よう。これがホームへの階段。
 それにしても、狭いっ!!

 階段を登って、田本のホームを見渡した。
 こうしてみると、断崖絶壁にホームが本当に無理やり張り付いている感じだ。



 改札の無い田本駅を出て、いきなり分かれ道にブチ当たった。
 まずは、公道につながる左へ行ってみよう。



Adventure10 はるか上の集落へ

 これが田本駅のメインストリート。山道以外の何でもないっ!!



 うわっ!!何だこの倒木は!!? 邪魔邪魔!!



 どこまで歩けばいいんだ・・・・・・??



 湧き水?? 自然だなぁ。
 暗くて写真がブレてるよ・・・。



 あ、何だか眩しいぞ。出口なのか!!?



 やったぁぁ!!!山道脱出ぅぅ!!!公道だぁぁ!!!
 ふぅぅ、公道に出るまで15分は歩いたぞ!!



 これが公道から駅への入口かぁ。
 『←田本駅』っていう簡素な看板があるだけじゃん。



 おっ!近くに自販機を発見!りんごジュース買って行こう♪




Adventure11 天竜川の橋へ

 さて、そろそろ戻って、さっきの分かれ道の右の方に行ってみるか。







帰りは下りだから、さっきよりは楽☆


あ、これから特急「伊那路」が通過するから、ホームに戻ってみよう。



おおお!!キタキタ!!
秘境駅と特急列車・・・、うん、紅茶と和菓子の組み合わせぐらい愛称が悪いね。
・・・てか、全然誰も乗ってねぇぇ!!!



さて、今度は右に行ってみよう!



相変わらずの山道だね。道が右に傾いてるっ!



橋だ。左のほうを歩いたら真っ逆さまだな。



ん?また橋が見えるぞ。



おおお!これで天竜川を越えられるね。
てか渡る人いるのかなぁ・・・??



おおおおお!!橋の真ん中からの天竜川!!!
山と川と空、いいねぇ。

「みなさま、民主党を宜しくお願いします!!」
どこを走ってるんだ、選挙カーは・・・??

16:25か。そろそろホームに戻ろう。



もうすぐ夕方だなぁ。



おお、電車が来た。人のいる空間に入るのは久しぶり。
16:46、田本出発! さらばだ、田本!!

次は小和田GO!!







1章 中央本線編へ

3章 小和田編へ
 〜〜〜製作中〜〜〜




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