このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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上海の旅

〜上海ハニー〜


2006年1月5〜7日搭乗





2章 上海鉄道編

 ボクが乗っているバスがホテルに着いた。
 着くとすぐにバスに乗っていた人たちが立ち始め、次々に並んでバスを降りていく。
 どうせ今立ってもすぐに降りられないんだし、全員が降りてから立とう。そう思っていた。
 すると・・・、ボクと同じことを考えていたのだろうか、バスを降りていく人たちの様子を伺いながらボクから見て左の席に座っている人がいた。
 降りるタイミングが重なると悪いので、ボクは左に座っている人に話しかけた。

はじめ「先に下りてもいいですよ。」
おじさん「あ、いやいや、僕は最後でいいから先に下りてよ。」
はじめ「いいんですか?」

 バスから降りる人の列がなくなったので、ボクから先に立ち、バスから降りた。

おじさん「1人で来たの??」
はじめ「いいえ、家族と来たんですが、ボク以外みんな雑技団を見に行ってしまって。」
おじさん「あ、そうなんだ。これからホテルで休むの?」
はじめ「いえいえ!これから晩御飯までの自由時間に、地下鉄に乗って上海駅までに行こうと思っているんですよ♪」
おじさん「へぇ、面白そうじゃん。僕もついて行っていいかな?」
はじめ「本当ですか?いいですよ。」
おじさん「ありがとう!僕もちょっと出歩いて、上海のバイクの写真を撮ろうと思っていたんだよ。」
はじめ「あ、そうなんですか。では、部屋に戻って支度をしてから、17時にフロントの前で待ち合わせでいいですか?」
おじさん「いいよ。ちなみに、僕、"昌"っていうんだ。よろしく!」

 昌さんと別れ、部屋に戻った。
 やったぁ!1人で行くはずだったのだが、見知らぬ土地だ。2人で行ったほうが心強い。

 支度をして、17時にフロントへ向かった。

はじめ「では、行きましょうか。」
昌さん「おう!よろしく!」

 ボクと昌さんは、上海の町へと繰り出した。

はじめ「このホテルからの最寄の駅で、"静安(じんあん)寺"という駅があるので、そこまで歩きましょう。」
昌さん「道は分かるの?」
はじめ「地図があるので大丈夫です。」

 歩いていて、信号に差し掛かった。

昌さん「この信号を渡れば、静安(じんあん)寺駅だね。」
はじめ「そうですね。渡りましょう。」

 信号は青だった。左右を見て渡ろうとしたのだが、横から(信号が赤なのに)右折車がクラクションを鳴らして突っ込んで来た。

はじめ「危なかったぁ!!」
昌さん「上海では、右折車は赤でも突っ込んでくるんだ。」
はじめ「道路を渡ることが"本当に"命がけですね・・・。」



はじめ「これが静安(じんあん)寺駅か。すげー!!」


はじめ「これが電車賃表!!」
昌さん「えーと、上海駅っていうのは、"上海火車駅"のことか。」
はじめ「そうなんですか。」
昌さん「"電車"のことは"火車"って書くんだよ。」
はじめ「ここから黄緑色の2号線っていうのに乗って、"人民広場"っていう駅で赤色の1号線に乗り換えて3駅目ですね。」
昌さん「電車賃は、3元か。」
はじめ「ということは・・・、約51円!!?安っ!!
昌さん「切符はあの券売機で買うみたいだね。買いに行こう。」

 券売機には通勤客が(たか)っていた。みんな、定期は持っていないのか??

 順番が来て、券売機で券を買った。

はじめ「すごい!切符がICカードみたいですね。」


昌さん「この改札にSuicaみたいにタッチすれば通れるのかな?」

 切符をIC板にタッチすると、○のマークが点灯し、鉄の棒をグルグルさせて改札を通ることができた。

 そのまま2号線のホームへ降りた。


はじめ「ホームにこんな停車駅案内があると、分かりやすいですね。」


はじめ「すごい!次の電車があとどれぐらいで来るかが秒単位で掲示されてる!!」
昌さん「日本よりもダイヤが正確なのかな。」


はじめ「これが地下鉄の車両かぁ。ブレちゃったけど(汗)」

 早速地下鉄に乗車した。
 車内は、上海の通勤客で満員だ。

 2駅で、列車は人民広場駅に着いた。

はじめ「降りましょうか。」

 列車から降りようとしたが、乗ってくる人たちが先にどんどん乗ってきて押されてしまった。
 乗る人が全員乗ってから、列車から降りた。

はじめ「上海では、先に降りて、後から乗るっていうルールはないんですね。」
昌さん「もたもたしてる人は負けるのか。」

 人民広場駅の長い乗り換え通路を通り、1号線のホームに着いた。


はじめ「1号線のホームにはドアがあるんですね。南北線みたい。」

 すぐに列車が来たので、乗った。

はじめ「さっきの2号線と、車両が全く同じですね。」
昌さん「電車の端に書いてあるけど、この電車はドイツ製なんだね。」
はじめ「へぇぇ。」

 列車は上海火車駅の手前の駅に停まり、1/4ほどの乗客がその駅で降りていった。

はじめ「席が空きましたね。座ろうかなぁ。・・・って、この席、プラスチックでできてる!」
昌さん「長時間は座っていられないね。」

 長めの車内放送の後に、列車は上海火車駅に着いた。
 ここで、乗客は全員降りた。

昌さん「どうやら、ここが終点だったみたいだね。」

 階段を上り、改札を出て、地上に上がった。



はじめ「これが・・・、上海駅! 大きい〜〜!!!」

 上海駅は、自分が想像していたのよりもはるかに大きかった。
 大陸を横断する超長距離列車が発着する中国でも主要な駅なのだ。
 日本とは規模が違いすぎる。

昌さん「どうしようか?」
はじめ「駅の入場券を買って、上海駅のホームへ行きます。」

 歩いていると、本を売っている露店の前を通った。
 そこにあったのは・・・、

はじめ「中国の時刻表だぁぁ♪♪ いくらですか??」

 店員は指で値段を教えてくれた。

はじめ「18元!!?安い!!買う買う♪ やったぁぁ、イイ買い物したぁ♪」

 そこへ、知らないお姉さんが話しかけてきた。

上海姉さん「May I translate into English?」
はじめ「?? Oh, no thank you.」
上海姉さん「OK. Take care.」

 お姉さんはそう言って去っていった。

はじめ「何だったんでしょうか?」
昌さん「うぅん、おそらく、中国語もロクに喋れてなかったのに、中国の時刻表が読めるのかって、心配して言ってくれたんじゃない?」
はじめ「そ、そうか、なるほど。」
昌さん「それにしても、今のお姉さん、可愛かったね。 あれこそ、"上海ハニー"だね。」
はじめ「でも、彼氏っぽい人も連れてましたよ。」
昌さん「いや、あれはあの人のお兄さんだ。 ってことにしておこう。」
はじめ「・・・、その発想・・・、すげーーー。」

 露店の前を去り、駅の入り口のほうへ向かった。


はじめ「すげー!!発車する列車の案内板だぁぁ!!」
昌さん「今の時間から出る列車は、おそらくほとんどが夜行列車なんだろうね。」
はじめ「あぁ、入場券だけでも買って、ホームの中に入りたい。」
昌さん「あっちに券売所みたいなところがあるけど、行ってみる?」
はじめ「はい。」

 券売所には、人がたかっていた。

はじめ「買えそうじゃねぇぇ・・・。」
昌さん「時間もないし、そろそろホテルに戻る?」
はじめ「そうしましょう。」

 上海駅のホームに入ることは断念し、地下鉄の上海火車駅へ向かった。
 向かっている途中の階段や道端には、大きな荷物を抱えている人々がそこかしこにたむろっていて、大変な状況だ。

はじめ「なんなんでしょうね、この人達は??」
昌さん「おそらく、夜行列車の発車を待っているんじゃないかな。大きい荷物もってるし。」

 駅の改札の前に着いた。

はじめ「切符を買ってきましょうか?」
昌さん「あの有人券売所で買うみたいだね。」
はじめ「買ってきまーす」

 ボクは有人券売所に並んだ。
 やっと次がボクの番だ、と思って販売員に話しかけようとしたら、横から割り込みをされた・・・。
 ・・・え!!? と思ってとまどっていると、またまた横から割り込みされてしまった。

———うぅぅん、ボヤボヤしていると平気で割り込みされるみたいだ。
   えーと・・・、確か、3元の切符を3枚(1枚は記念に持ち帰る用)だから・・・、

はじめ「Excuse me...」
販売員「Yes??」
はじめ「サン、サン、Please.」
販売員「サン、サン??」
はじめ「サン、サン!!」
販売員「サン、サン??」
はじめ「サン、サン!!」
販売員「オー!!参元参枚!!?オーケー??」
はじめ「Yes!! 謝謝!!」


はじめ「サンサン!!って叫び続けたら、買えました。」
昌さん「はは、"3元"を"3枚"だから、"サンサン"でいいんだね。」


 切符を無事に買い、1号線2号線を乗り継いで、17時にホテルに戻った。

はじめ「楽しかったです。ありがとうございます、付いてきてくれて!」
昌さん「いやいや、オレも楽しかった。明日はどうするの?」
はじめ「明日は、"Maglev"っていう、空港行きのリニアモーターカーに乗ります。どうですか?」
昌さん「おもしろそうだね。オレも行くよ。」
はじめ「本当ですか?では、明日の朝、ごはんを食べた後に9時に待ち合わせで。」
昌さん「おう!よろしく!!」


 その後、家族と合流して近くのレストランで夕食を食べ、23時頃、就寝した。





〜3日目〜
 朝、起きたのは6時。
 早くしないと、団体で出発する時間になってしまうから、すぐに朝飯を食べて、"Maglev"に乗りに行く準備をした。
 その後の話で、家族全員も付いてくることになった。総勢5人旅だ。

 ホテルを出て、静安寺駅へ行き、2号線に乗った。


はじめ「えーと、Maglevに乗るためには、終点の手前の"ロンヤン路"で降りればいいのか。」

 日曜日だったためか、列車はさほど混んではいなかった。
 20分ほどでロンヤン路駅に着いた。

はじめ「これがMaglevの乗り場!!」

 切符は往復で80元(約1360円)。 安い!!

はじめ「Maglevキタ-----------!!!」

昌さん「これが線路なんだね。」

はじめ「車内、広くて綺麗だなぁ。」

 Maglevはロンヤン路駅を発車した。

昌さん「静かで乗り心地いいね。」

80km/h

150km/h


はじめ「おお!!どんどん速度が上がっていく〜!!」

220km/h

300km/h

380km/h


はじめ「431km/hキタ----------------------------!!!!!」

  すごいすごい!!車窓が飛んでいく〜〜〜!!!


はじめ「8分で空港に到着〜〜♪」
昌さん「最高速度でいたのもあっという間だったね。」

はじめ「空港に来ましたが、何もやることありませんね。」
昌さん「次の電車までの時間は?」
はじめ「30分です。」
昌さん「じゃぁ、そこにローソンとケンタがあるから、中国版ローソンの買い物してみようかな。」
はじめ「いいですね。」

 ほかの家族の人もローソンとケンタで買い物した。
 ローソンには日本のお菓子もあったのだが、これだけ日本の値段とあまり変わらない。他の中国のお菓子は安いのに・・・。

昌さん「中国のお菓子買いすぎちゃった。」
はじめ「すげ〜〜!! では、そろそろMaglevにまた乗りますか。」

 再びMaglevに乗り、今日の午後また来る空港を後にした。

 その後、地下鉄にも乗り、ホテル出発1時間前にホテルに着いた。

はじめ「いやぁ、昨日も今日もボクの鉄道の旅につきあってくれてありがとうございました!!」
昌さん「いやいや、オレも楽しかったし。帰りの飛行機ははじめ君とは別だから、ここでお別れだね。」
はじめ「そうですね。ではまた、後でmixiで会いましょう♪」
昌さん「おう!!じゃぁね!!」

 正午前にホテルを出発。空港で長い手続きを済ませて飛行機に乗り、帰りはセレブに成田エクスプレスで帰りました。

















〜〜〜再見!!〜〜〜





















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