このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

刺繍

XYLは昔から刺繍が好きで、私も学生時代にも小物をもらったりしたものです。

その刺繍好きに派手に火がついたのが、私のOZ(デンマーク)長期出張時代。 私が仕事をしている間、アパートで暇つぶしをしているXYLは時間つぶしに と町の手芸やでデンマーク花糸の刺繍キットを買ってきたのでした。 もっとも、日本へ帰ってからは授業で忙しく刺繍どころではなかったので、キットは殆ど 手付かずでお蔵入り。 その後も東京で超忙しい毎日を送っていて、それどころじゃなかったしね。

これがZL(ニュージーランド)へ引っ越してきてから、通勤時間の超短さに恵まれ、XYLは刺繍を再開したのでした。
特にZLに引っ越してきた最初の1年は日本のTVも映らなかったので、夜はやたらと暇。 どんどん刺 繍は進み、あらかたキットを作り終わると次のが無い。 次のキットを買おうにもXYLのお気に入りのOZのデザインメーカーはDL(ドイツ)の会社に身売 りされ、ZLでの代理販売店も南島にしかない(うちは北島)。 あらら、、、と思った同じタイミングで、私が「休暇を取る事を命ずる」と当時の上司に言わ れました。 
XYLと「そりゃーデンマークでしょ」とOZにホリデーに出かけました。 
ところが、意気揚々とコペンハーゲンに乗り込むと、以前あったストロイエの皇太后殿下御用達の刺繍店はすでに無く。。。。

それでは! と 長期出張ですごした懐かしい町オーデンセに着いた私たちは、さっそく昔なつかし手芸屋へ、、、潰れ てた。。。。
別の店を見つけたけど、ばあちゃんが「今月いっぱいで閉店さ」で、在庫なし。 昨今、OZの若い子達は刺繍なんかしないらしい。
こうなりゃ土産物屋のデッドストックという手があるかも! とハンスクリスチャン博物館前の土産物屋へ。 見つけた!
なんて素晴らしい推理。

さぁ、在庫一層セールのように買い占めて来ました。

ハンスクリスチャン。 

ハンス クリスチャン アンデルセン。 デンマークの詩人、作家。 オーデンセの貧民の生まれ。 例の童話のおじさん。 デンマーク人はHCと略して呼 ぶ。 アンデルセンはOZでは物凄く当たり前に転がっている苗字。 佐藤鈴木田中を足したくらい居るのです。 

オーデンセは風情のあって良い町です。 警察が逃走するバイクにパトカーごと体当たりで止めて、容疑者をたこ殴りにして連行するぐらい治安維持にがんばっ ていました(90年代)。 巨大なレイアウトのHOゲージ展示を誇る
鉄道博 物館 もあるし。 退屈しない駐在だったなぁ。
オーデンセにお住まいの方による詳しい案内日本語版は
こちら

こちらはXYLが作った http://www.haandarbejdetsfremme.dk のキット。 デンマーク語は日本人には発音不可能hi なので会社名はカタカナ表記不能。 

 

 コペンハーゲンのニューハウンの風景


その拡大

   
こちらが実物のニューハウン

 

  

 コペンハーゲンの町並み

 大作 デンマーク地図



大作の刺繍をするときは、飽きるので時々つまみ食いのような小品の製作をすると気分がリフレッシュできます。
(たとえば左の2点のクリスマスデザインのような小品。)


そこで、XYLが自分で小品をデザインできるにクロスステッチ関係のソフトウエアでもないか?と、探していて見つけたのが、
kg-chart という日本のソフトウェ ア。 本来シェアウェアですが、今は無料バージョンもあります。 
デジカメで撮ったjpeg画像をクロスステッチのパターンに変換し、必要なDMC糸の色番号も表示してくれます。 「15色で作れ」と条件設定すれば原則 15色以内でパターンを再現します。

また、
DMC 社 のサイトでは、刺繍のデザインパターンを入手することも可能です。  こ ちら


kg-chartを使って、「どんな風にできるのかなぁ?」と、色々な画像を取り込んでいるうちに、自分(PGJ)で作り たくなってしまったのがこの20世紀初頭のスウェーデンの高等戦闘練習機のエンジンです。

 

 
上 元の画像 

 上右 Kg-chartで変換した出来上がり見本 

 右 実際の出来上がり 



刺し始め



刺しはじめから60時間目。
 



完成時の裏側の状態。 
 2目だけ刺すような色の混ざりが多いので
この様に結び目で団子状態になります。 

上手な人はここまで酷くならない とXYLは言っております。  

 kg-chartで写真を変換したような図案の場合はデンマーク刺繍と 違って、カラーグラビア印刷のドットを糸で仕上げるようなもので、工程の9割まで進まないと何を刺しているか自分でも分からない。
 
 
 拡大するとわかります。 
この狭い部分に何色が混ざっているか。。。

右: 延べ80時間後(2週間)の表情。   
行っちゃってるな。
 
こんなのも刺してみました。 元RNZAF(ニュージーランド王立空軍)のP51です。   




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