このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

バーサ号博物館 VASA MUSEET / Vasa Museum


  バーサ号艦尾艦橋彫刻

1638年、日本だったら三代将軍徳川家光の治世の頃、ス ウェーデンにもわがままな王様がおられました。
この王様、お名前をグスタフ2世アドルフと申されます。

スウェーデンは当時ヨーロッパ最強の軍事大国でありまして、現在のデンマーク、ノールウェー、フィンランド、バルト三国、ドイツ北部、みーんな我輩のもの という状態。
王様と言う職業に就くと皆さん古今東西大きなものを作りたがります。 でこのグスタフ2世も、当時の大国ポーランドの王様に勝ちたいという理由で当時最強 の最大の軍艦をつくらせました。 よせばいいのに。。。。

 王様の命令で、この船は異常なほど大砲を並べる砲撃甲板が多層化し、超トップへビーな船になりまし た。

トップヘビーな船はひっくり返りやすい。。。そして初航海の日に母港の沖、ストックホルム湾内で、わずかな横風を食らって横転沈没してしまいました。

XYLの後ろが1/10模型。 その後ろが本物。

いかにも背が高い船ですよね。

くわしくはバーサ号博物館の
日本語ページ をごらんいただくとして。

もし、あなたがSM(スウェーデン)のストックホルムへ行く用事があったら、ここは絶対寄るべき博物館です。
展示の上手さではOZ(デンマーク)コペンハーゲンの国立博物館並みにお見事です。
 
無線の話:

スウェーデンのプリフィクスはSMでありますが、Hなことを考えてこのページへ
ぐぐって 来てしまう人も居るんだろうなぁ。
ZLからはSMは、どのバンドでも容易な国ですが、ほんの隣のOZはまるでダメ。 ところがのちょっと北のLA(ノルウェー)とは、モービル局とSSBで QSOできた。
ZLからみると日没、日の出ラインの微妙なところなんでしょうね。 





上は艦尾から艦首を見たところ、右は甲板中央から艦尾艦橋を見たところ。
ともかく大きすぎてカメラに入らない。

こういうときには広角の効かないニコンのデジタル一眼レフカメラは辛いでしょうね。
無論これらの写真は銀塩フィルムも時代の撮影ですからISO200フィルムにキャノンのT50の組み合わせです。



博物館はストックホルム旧市街から渡し舟で渡ったところに有ります。
散歩がてら歩いてもいけます。
食事ガイド付き
地図はこちら



 ともかく造船所後にカバーを掛けただけの広さだから、博物館としては広いとはいえ、主役がでかすぎ。
 写真が撮りにくいったらありゃしない。
 左の写真でコートを着たおじさんが右端に小さく見えるでしょ?
 それくらい、この船は大きいのです。

 ところで妙に船体が輝いているでしょ?

 種明かしすると。
 ドックだった場所に300年以上水に漬かっていた船を引き込んで、
 水を抜きながら上からプラスチックモノマーの霧を降らせて固化させたという、  
 紙とポリエチレンで
牛乳パック を作ってしまう国らしい保存の方法です。


 





































艦尾を斜め横から仰ぎ見たところ。
ここが水面高く立ち上がっているところと、
大砲の列数が当時は強さの象徴だったらしい。

そしてこの設計が致命傷。




   

露天甲板の下に、2層の砲甲板と船倉と居住区が有ります。 一番下が問題のバラストの石の層。
あれっぱかりの石で、バランスが取れるわけが無いよねぇ。


日本の歴史教科書は16世紀17世紀と言うとスペインポルトガルばかり。
ヨーロッパのややこしい歴史を理解するのに役立つ良い博物館です。

ぜひどうぞ。

ちなみに日本の戦艦の博物館といえば呉の大和ミュージアムです。 こちらも行ってきました。  こ こからどうぞ


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