このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

永遠幻想

 

1、ストーリー(試写会ヴァージョン)

あの旅から1年。銀河鉄道999は再び地球に向っていた。あの車掌とメーテルを乗せて。

一方星野鉄郎は永久自室幽閉の刑に処せられていた。機械化人が滅び以前の繁栄を取り戻した地球。それは表面上だけのことで追放された人々は地下深く、光の届かない寒い世界に閉じ込められていた。そんな彼の世話をしてくれた少女もまた政府に見付かり氷に閉じ込められてしまった。その少女を見舞って再び捕らえられた鉄郎。今度は粒子分解の刑にされようとしていた。手足を縛られて身動きの取れない鉄郎。まさに粒子に分解されようという瞬間、999とメーテル、そして車掌によって助けられる。

鉄郎とメーテルを逃がしてしまった地球の支配者ボルカザンダ三世は地獄の聖母騎士・ヘルマザリアに処刑される。

再び999で旅に出る鉄郎。実は鉄郎は一人ではなく大切な仲間、猫のミーくんもともに乗ったのだった。そして999は以前の旅のときよりパワーアップしていた。機関車には電子妖精カノンが乗っていた。カノンは機関車の全ての記憶を受け継いでいた。そしてパスとマント、そしてエメラルダスの持つ「戦士の銃」を渡される鉄郎。そして驚きの再会。砕け散ったはずのクレアもこの列車に乗っていたのだ。砕けた体を再生してくれた人がいるというのだ。そんな折り、冥王星を通過する999。メーテルは母のこと、自分の体のことを想い涙する。そして999は惑星テクノロジアに向う。

惑星テクノロジアからの連絡で999は惑星ブライトリングファイアフライに停車する。メタノイドによって全宇宙に指名手配されている鉄郎とメーテル。その二人をヒューマノイドの誇りでかくまうこの星最後の人間、イーゼルとその父。イーゼルにあの氷に閉じ込められた少女の姿を重ねる鉄郎。しかしこの星もメタノイドから逃れることはできなかった。この星に降りてきたのはあのヘルマザリアだったのだ。ヘルマザリアと相対する鉄郎。勝負を預けて去っていくヘルマザリア。メタノイドの気配に気付いたメーテルは鉄郎とともにブライトファイヤリングを出発する。

ところが鉄郎とメーテルをかくまったことでブライトリングファイアフライは破壊されてしまった。星の破片に襲われる999。列車の危機を救ってくれたのはキャプテン・ハーロックだった。鉄郎の脳裏にはイーゼルの別れ際の「未来をよろしく!」という言葉が響いていた。しかし悲しんでいるひまはなかった。999の後部車両にヘリュウム3の心臓を持つメタノイドの戦士が乗り込んできたのだ。大爆発から辛うじて身をよける鉄郎とメーテル。そこにやってきたのはヘルマザリアだった。鉄郎をまだ子供だと油断するヘルマザリア。しかし、鉄郎と撃ち合ってヘルマザリアは急所を撃ち抜かれる。腕を撃たれて気を失う鉄郎。ヘルマザリアは「鉄郎には私が死んだことを言うな。私は逃げたと伝えろ」とメーテルに頼み、星の海に身を投じた。

腕の治療を受けた鉄郎は車掌から思わぬ知らせを聞く。太陽が超新星になり地球もともに消滅したというのである。鉄郎のパスは行先を「エターナル」に変えていた。そこにクレアを元どおりにしてくれた人がいるという。そこに行けば消滅した太陽系やブライトリングファイアフライを復活させることができるかもしれない。イーゼルが作ってくれた弁当にこめられたメッセージが涙に滲む。鉄郎は新たな目的で新たな終着駅に向うことになった。新しい旅へ。時間は夢を裏切らない、そう信じて。

(ちょっと間違ってるかも。。。もし違ってたらごめんなさい。本公開のときにちゃんと確認してきます)

 

2、キーワード

あの旅(恐らくコミックス版「惑星大アンドロメダ」への旅)

ボルカザンダ三世(地球の支配者。実際には闇の支配者の手先らしい)

ヘルマザリア(誇り高いメタノイドの女性戦士)

電子妖精カノン(機関車の構造部品の一つ。機関車と人間とのコミュニケーションをスムーズにするために登場)

クレア(クリスタルガラスの体を持つ999のウェイトレス。前の旅で空間トンネルの中で幻覚から鉄郎を守って砕け散った)

冥王星(機械の体になるために捨てられた生身の体が眠っている星。メーテルの元の体もここにあるらしい)

メタノイド(メタノイドは金属の体とヘリュウム3の心臓を持つ生命体。ヒューマノイドに対して敵対心を持っている)

ブライトリングファイアフライ(「輝く螢の輪」緑豊かで自然あふれる星。住んでいるのはイーゼルとその父親だけらしい)

時間は夢を裏切らない(「夢を信じてがんばればきっといつか夢はかなう」ということ。そのかわり「夢も時間を裏切ってはならない」のである)

 

3、感想

スタッフロールがさびしいぞ。黒の無地にスタッフの名前だけではさびしすぎる。このあたりは本公開で完成するということか。そちらに期待することにする。

声優さんについて。クレア、ハーロックは今までとは違う声優さんで登場である。次回作で鉄郎とクレアがラブラブな関係になることを考えるとクレアは皆口裕子さんで正解。ハーロックは賛否両論あるが、ここは一つ昔のイメージは忘れて見ていただきたい。井上ハーロックももちろんよかったが、山寺ハーロックもなかなかよい。

全体の構成については。54分でよくあれだけ表現できたと思うくらい。もうちょっと丁寧にやれば2時間くらいの作品に仕上がったのではないだろうか。冥王星に降りるシーンがなかったのも残念。このあたりは次回作や完結篇(?)で登場するのだろうか?

  

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