このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

メーテルの旅

 

 

999を初めて知ったのは小学生の頃。

友人の貸してくれた漫画の中で、私は999の乗客になりました。

あれから十余年。

鉄郎と共に、私はまだ999に乗り続けているのです。

 

冥王星で出会ったシャドウ。

自分の美しさを忘れられず、その美しさを永遠にとどめることを願って

機械の体を手に入れた女。

雨が池の喰命聖女、クーフレーム。

永遠の命を保つために、生身の人間からいのちの火を取り続ける女。

雪の都の鬼子母神。

食べ物の少ない星で自分の娘を養うために、

平然と生身の人間を手に掛ける女。

 

そして、プロメシュームの娘、メーテル。

母を愛するが故に母の夢を否定する娘。

それは自分の夢と娘の夢とを一つにしていた母への

最初で最後の反抗だったのかもしれません。

 

鉄郎とともに旅をしてきたはずの十余年。

ふと気づいてみれば、私はメーテルの旅を歩んでいました。

 

戻る

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください