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メーテルの旅
999を初めて知ったのは小学生の頃。
友人の貸してくれた漫画の中で、私は999の乗客になりました。
あれから十余年。
鉄郎と共に、私はまだ999に乗り続けているのです。
冥王星で出会ったシャドウ。
自分の美しさを忘れられず、その美しさを永遠にとどめることを願って
機械の体を手に入れた女。
雨が池の喰命聖女、クーフレーム。
永遠の命を保つために、生身の人間からいのちの火を取り続ける女。
雪の都の鬼子母神。
食べ物の少ない星で自分の娘を養うために、
平然と生身の人間を手に掛ける女。
そして、プロメシュームの娘、メーテル。
母を愛するが故に母の夢を否定する娘。
それは自分の夢と娘の夢とを一つにしていた母への
最初で最後の反抗だったのかもしれません。
鉄郎とともに旅をしてきたはずの十余年。
ふと気づいてみれば、私はメーテルの旅を歩んでいました。
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