このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

新しい旅(11〜20)

  

第11話

惑星「静かな夢」

「静かな夢」に停車した999。大仙人に会った鉄郎は気を鎮め心を真っ白にするように言われる。そこで見せられたのはこの世に生まれ出ることのできなかった鉄郎の妹だった。ここは生まれてくることのできなかった子供たちが来る星だったのだ。

「ミーくんの命の館」を思い出させる星である。生まれて死ぬ者のことは誰でも考える。でも、生まれることができなかった者は? 命を粗末にする者に読ませたい話である。

 

第12話

クイーンエメラルダス

メタ・ブラディに停車する999。地球人だけでなく、さまざまな生命体がともに暮らす星である。ヘルマザリアの息子ロウエルに会い、自分が彼女を殺したことに気づく鉄郎。そんな鉄郎を見守るメーテルはとてもかなしそうだった。

金属ラーメン。うん。いかにもまずそうだ。こんなものを食うヤツの気が知れないな。しかし、ヒューマノイドとメメタノイドの会議にエメラルダスは何の用があったのか?

 

第13話

「考える星」

ロウエルがヘルマザリアの息子だということを告げるメーテル。戦う相手にも家族がいることに気づき愕然とする鉄郎。二人を乗せて999は「考える星」に停車する。迷いのために銃を抜くことができない鉄郎を助けたのはハーロックだった。

ハーロックよ、いつもながら実にいいタイミングだ。よもやアルカディア号で999をいつも監視しているんじゃないだろうな・・・

 

第14話

「セントエルモの火龍」

次第に水の少なくなってきた星、「火龍」。昔は陽の光が明るくあたたかい星だったという。「この星を包みはじめた闇のカーテンを取り払う方法を考えて欲しい」と鉄郎に頼んだのは、この星でも残り少なくなった火龍だった。

なるほど。「お父様」のカプセルがないと、メーテルは骨格のない女なのだな。なお、個人的には「竜」より「龍」の方が文字としては好きである。

 

第15話

二重惑星ギロチーヌ

列車が急に雨漏りを・・・実はヘリュゥム3の体を持つメタノイドの特殊部隊員だった。メーテルがすぐに気付いたために大惨事には至らなかったが、彼らが信念に殉じた勇者だと知り驚く鉄郎。そして999は二重惑星ギロチーヌに停車した。

実にいい。いつもながらやってくれる。車掌さんのボケぶりはたまらない。しかし、メタノイドの筋肉(!?)を箱に入れてリボンを結ぶ姿はなかなか可愛らしい。

 

第16話

二重惑星ギロチーヌII

銀河鉄道の路線変更のための話し合いに呼び出されたメーテル。一方「処刑場」が気になりホテルを抜け出す鉄郎。二つの星がぶつかるときの圧力で人間たちを大量に処刑する場所が「処刑場」だったのた。交渉不成立のために処刑されるギロチーヌ。999は静かにこの星から発車した。

メーテルと意見が合わない割りに親切だぞ、ギロチーヌよ。しかもギロチーヌの部下はメーテルに「様」をつけて呼ぶ。そのくせ仲間には厳しいメタノイド。

 

第17話

ダークィーン

「ヘルマザリア」に停車した999。闇に覆われたこの星で、クレアは会わなければならない人がいるという。ホテルの睡眠装置付きベッドで眠ってしまった鉄郎の前に現れたのはダークィーンだった。またしても鉄郎を救うハーロック。そして鉄郎はクレアの命を救ったのだった。

鉄郎よ。クレアと風呂に入って有頂天になっている場合か? クレアを助けて鼻の下を伸ばしている場合か? それよりも、こんな星で安眠できるとは松本先生の根性はたいしたものだ。

 

第18話

グロテスカの宝石

時空の壁にさえぎられた星、「グロテスカ」。ここでは光が闇にさえぎられ、旅人用の作物を育てるだけで精一杯だという。それを食べるのは宇宙法に反するため、ここの住人達は皆平等に飢え、その姿ゆえにグロテスカ(=グロテスク)と呼ばれるようになったのだった。

またまた食糧のなくなった999。作者のタベモノへの並々ならぬ執着と思いをここに見た。

 

第19話

大空白惑星交響曲 『未完成』

空白帯惑星シューベルトに停車した999。ここにはシューベルトの遠い子孫が住んでいた。永遠に終わりのない時の輪の中で作曲を続けるシューベルト。そんな彼を攻撃し、宇宙最高の作曲家だと自負するワームホルド。時間は夢を裏切らない、同じ気持ちを持つシューベルトに別れを告げ、鉄郎はこの星を後にした。

鉄郎よ、そろそろ気付いたらどうだ? 1666年の聖メーテルの姿に、「後世の歴史にあなたのお名前は見当たりませんね。」という言葉。メーテルはとんでもなく長生きしている上に未来からやってきた時の輪を歩んでいる女だと。

 

第20話

精霊の無限井戸

惑星「精霊の無限井戸」に住む人々は井戸の底の大地から生えていた! 動くことができず、井戸に落ちた者から養分を吸い上げて生きている植物生命体だったのだ。初めは孤独に悩み鉄郎を虜にしていたデュープローザも鉄郎の優しさに触れて心おだやかになることができた。

この話、アンドロメダシリーズの「泥のメーテル」をちょっと思い出させるような展開である。ところで深くフードをかぶったエメラルダス。そのマントの下にどんな秘密を隠しているのか。メーテルの「あなたと私は一心同体なのよ」という言葉も気になるところである。

 

 

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