このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


特殊手動閉塞


 経費削減のため、JR の管理する可部駅構内を除き、信号施設は廃止する。なお、可部〜三段峡間で側線等のある駅は次のとおり

可部やや複雑な配線。
安芸飯室上下列車交換用のポイントのみ。
加計ホーム両面の線路(2 本)+引込み線(約1 本)

 上記三駅のほかには側線等はなく、あるいはあったとしても使用できないように固定されているものとする。また、この三駅の位置関係は、次のようになっている。

三段峡−加計安芸飯室可部(−広島)

 このようになっているので、三段峡〜加計間は、一列車のみが入れるスタフ閉塞にすればよいことが分かる(既にそうなっている)。これは加計駅で行うことができるため、加計〜三段峡についてはそれ以上の信号設備は不要となる。次に加計〜可部についてであるが、ここには加計〜安芸飯室と安芸飯室〜可部の二つの閉塞しかない。つまり、この二つの閉塞各々に高々一列車しか入っていないことさえ確認できれば、この間にそれ以上の信号設備は不要ということになる。また、ポイントの制御も、ポ イントのある駅を次のようにすれば、特に操作しなくともよくなる。

加計 ホームの両面それぞれを可部方面列車・三段峡方面列車(直通列車は原則なし)の専用とすれば、車両の入れ替え時、直通臨時列車運転時を除いてポイントの操作は不要となり、必要な場合もその時だけ手動ですれば良い。よって、特別のポイント管理施設は不要。
安芸飯室 スプリング式とし、積雪等に備えてポイント部分をシェルターで覆えば、外部から操作を加える必要はなくなる。
可部 JR に委任。

 以上より、ポイント制御のための専用回線等は不要となる。

 閉塞の管理は、携帯電話と加計駅に設置する専用のボードとで行う。運転手は、一閉塞に進入する前、閉塞区間を出た後に町に携帯電話で連絡をとり、担当の町職員はボードで閉塞を確認し、ボードを操作した後で運転手に閉塞進入の許可を出す。

右図)専用ボードの一例
列車がどの駅、もしくは区間にいるかを、車両番号のついた札で示す。担当の町職員は、携帯で連絡をとって札を移動する。三段峡方面にはスタフをかけておき、三段峡方面に運行する場合はこれをもっていく。
右図)列車運転時間表の一例
列車運転用の時間表には、当初シールが貼ってある。シールには、閉塞区間への進入許可を取るための電話番号が書いてあり、携帯でその電話番号に電話、閉塞進入の許可を得た後、シールをはがし、閉塞区間に進入する。次の閉塞に入る場合も同様。


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