このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


新型車両案


 「特殊第一セクター方式による可部線存続計画」では、鉄道車両については在来車を想定して、いろいろな計算を行なったが、ここでは、可部線用新型車両の導入について提案する。
 新型車両は、路面電車並みのサイズで、且つ一般の電車並みの高性能を持っているものとする。輸送量は少ないので車両は小型でかまわない(むしろ小型の方が望ましい)し、現状では可部線は非常に遅いので高性能化によるスピードアップは必須である。また、スピードアップをすればそれだけ運転手の列車運転時間も削減され、特殊第一セクター方式により人件費の削減にも繋がるだろう。
 エンジンの技術はかなり向上しているだろうし、路面電車並みの車体に大型のエンジンを積めば、通常の気動車よりも高性能化は容易なはずである。また、ホームはあるので別に超低床にする必要はなく、よってエンジンのスペースをとることは難しくはないだろう。すなわち、限られたスペースにムリにエンジンを積むことがないため、車内の居住性を悪化させることもないだろうし、建造費も安く抑えられるだろう。
 小型化については、それは同時に軽量化に繋がる。路面電車サイズにすれば、重量は従来車の半分程度にはなるものと思われる。重量が半分になれば、重量が倍の従来車と同じだけの運動エネルギーを持って走る場合、スピードは単純に考えて従来車の√2倍、すなわち約1.4倍にすることができる。すなわち、車両が線路に与えるダメージを同程度に保つとすると、単純に考えて、現在65km/hの可部線の最高速度を90km/hにまで引き上げることができる。
 なお、車両には、観光客の利用も考えて、トロッコ車も導入することが望ましいだろう。

 以下に、新型車両の案を挙げる。
 通常はキ1−ク50の2両編成で運行し、ラッシュ時等お客の多い時は中間にサ100を加える。更にお客の多い場合はそれを2編成繋げる。また、休日等観光客の利用が見込める場合は、トロッコ車のサ200を繋げる。
 なお、最高速度は110km/hとなっているが、可部線内での運行では最高速度はとりあえずは90km/hに留めるものとする。


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