まずは皿型から。名古屋近郊には伊吹山や藤原岳など良質の石灰石を産出する山が少なくないが、これもその一種。町なかにあるために早くから目をつけられ、かなりの部分が採掘されてしまった。そのためにずいぶんと見苦しい姿になって長らく放置されていたが、後年になって柵などの安全対策が施された上で市民に開放された。今ではそれぞれが地域の憩いの場となって活躍している。右の写真は東区にある主税(ちから)山。見ての通り皿の部分は安全のためきれいにならされているが、周りのガレのあたりに昔日の面影が残る。かなり急勾配の山であるが山頂に向けては鎖など張られているのが普通で、若きクライマー達は慣れた手つきでスイスイ登ってゆく。この皿型は名古屋各地に点在しており、全体の数までは把握していないが、富士と同じ程度の数があるのではないかと見られる。 |  |
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