このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

                       七色とうがらし通信            vol.24                            11.8.9                       発行 吉川 厚   
<シリーズわたしはたびびと>

今回は水遊びです。

夏の京都
 夏の京都が暑いのはあたりまえですが、わたしがいった美山(みやま)町は、山の中にあり、朝晩は涼しい風が吹いていました。金曜の夜、東京18:03発のひかりに乗り込み、山陰線の和知(わち)駅についたのは、22:25。美山ハイマートユースホステル(以下YH)のペアレントのAさんが、にこにこ待っていてくれました。19:00発ののぞみに乗ってもたどりつけるはずです。
 YHについて、23時。風呂からでてくると、まだ、みんなだべっていたので、1時間ほど、話しました。2人ともライダーで、1人は、風のむくまま、金沢にいくかもしれないといっていました。この季節、風を切って、走ると気持ちがいいんでしょうね。

水遊びハイク
 翌日は、待ちに待った水遊びハイクです。前に来たときに、ハイクの写真をみて、これは参加せずにはいられないと思いました。郡上八幡(ぐじょうはちまん)の吉田川でも泳いだことがありますが、それ以来です。あのときは、橋の上から12メーターほど下の川にダイブし、ももの裏に青あざをつくりました。郡上八幡の夏の風物詩になっていますので、いちど挑戦してみてください。
 YHをでた車は、夕飯のお野菜を無人販売所で探し、農家のお母さんに声をかけながら、芦生(あしゅう)の京大演習林をめざします。参加者は、AMさん、女性のYさん、わたし、ペアレントのAさん。それから、寝台急行銀河に乗り、朝、牛乳工場のところで合流したMさんです。美山牛乳は、濃厚で低温殺菌のためおいしく、このへんではちょっと有名です。5軒の農家ががんばっているそうです。今回も4本、飲んでしまいました。
 美山町は広く、9時にYHを出ても、芦生の森についたのは10時をまわっていました。天気も、YHのあたりと芦生では違うそうで、晴れていたはずなのに、ひと山こえると、突然、雨がふってきたりします。この森は、京都大学が町から100年の約束で借りているそうです。
 橋をわたり、トロッコ軌道をぼちぼち歩いていくと、すがすがしく、思いっきり深呼吸してしまいます。途中に水飲み場があり、芦生の水を口に含むと、無味なようでちょっと甘さがあったりします。30分ほど歩いたでしょうか。「このへんでやろうか」とペアレントのAさんがいい、川におりていきました。
 天気は晴れたり曇ったり、雲の動きがめまぐるしく、かーと暑くはなりません。海パンに着替えて、おそるおそる足をつけると、冷たい。歓声があがります。さすが山の水です。そんなことを2〜3回くりかえすと、足もなれてきて、こんどは腰をつけます。だいじょうぶです。平泳ぎなどしてみました。Yさんは、水着を持ってこなかったので、ちゃぷちゃぷやって、指をぐるぐるまわしてトンボ採りなどに熱中しています。思い切って頭をつけて泳いでみました。気分は爽快です。上流から下流へ泳ぎ、また、もどり。みると、Yさんも腰までつかっていました。

鮎の塩焼き
 天気もいまいちなので、適当なところで切り上げて、お昼を食べにゆきました。芦生ハイクに来たときにはいつもよる、うどんやさんです(といっても喫茶店ぽいつくりです)。壁に「鮎の塩焼き」とでかでかと書いてありました。聞くと800円だそうです。「ここのは天然だよ。息子さんが釣って来るんだ。」とペアレントのAさん。Mさんと目でどうしますとやり、もちろん、食べることにしました。全然、生臭さがなく、身がほくほくしています。むしゃぶりついてしまいました。

ハーブベストクラブ
 美山ハーベストクラブは、AS氏がやっているハーブのお店です。先月も来たのですが、また、連れてきてもらいました。ここの、ハーブは実用品で、特にハーブソルトはおすすめです。各国のイメージに合わせたハーブを調合して塩とまぜ、コーヒーミルで細かくつぶします。フレンチ、イタリアン、ジャマイカ、インディアン、タイランドの5種類あり、前に買ったのと合わせ、全部そろえてしまいました。奥さんがハーブ染めと織物をするそうで、Yさんがシルクのマフラーを買ったのにつられて、わたしもいってしまいました。いいなと思いつつ、まあ、いいかと思っていたのですが、
衝動買いです。これで明日から倹約倹約。
 ハーブティで気持ちを落ち着けて、帰ってきました。

血はあらそえない
 YHにもどると、ペアレントのAさんのお兄さんがご家族でいらしていました。なんだか仕草がAさんに似ていて(Aさんの方が似ているのか?)、後ろ姿などそっくりです。奥さんのMちゃんも、若干緊張気味でしょうか。小さいお子さんが走り回り、すっかりにぎやかになりました。みんなで蛍をみにいきましたが、これはからぶり。昨日は、1匹ふらふらしていたそうですが、旬はすぎています。花火に切り替えました。こどもに選ばせる、かっこいいコンテストをやり、奥さんのMちゃんは、みごとに、かっこいいお兄ちゃんに選ばれました。 夏の夜は更けていきます。

ご推薦のソフト
 翌日は、河鹿荘(かじかそう。町営の宿泊施設)で陶芸をやってから、周山(しゅうざん)街道を美山町営バスで走ります。周山でJRバス乗り換えるのですが、ここで、Mちゃん推薦のソフトクリームを食べました。亀屋廣清(かめやひろきよ)という洋菓子屋さんで、甘くないのにこくがあるおいしいソフトでした。美山牛乳使用のプリンもあり、Mさんといっしょに思わず買ってしまいました。と、そこへ、見覚えのある顔が。お兄さんご一家です。やっぱり、YHで聞いて、よったそうです。お互い、食い意地がはってますな。でも、いちばんはっているのは、Mちゃんですね。ペアレント夫妻の推薦の店は、まず、まちがいないことを申し添えておきます。 

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