 「イタリアに行くんならやっぱりアリタリアだよねっ」 「うんっ。だって、ほら機内食はおいしいパスタだし、ステュワートさんがカンツオ−ネ歌ってくれちゃったりするんでしょ?」
・・・・・・おいおいそれはちょっとちがうだろう。
(ん?でもエジプト航空では飛行中にいきなりスチュワーデス
さんたちが椅子倒してお祈りはじめたっけ。 ま、まさか… )
と、まあ勝手な憶測をよそについに出発の日がきた!
…と思ったら、
・前日にバイクでこけて肩がうごかなーいとさけんでるヤツ ・当日38℃の熱を出して空港の売店で〝ひえたろう〟を買ってるヤツ ・せっかく予約したレンタカーの申込用紙を忘れてきたヤツ
なんか出だしからすでにコケてるような気がするぞ・・・・・
「ま、とにかく無事に成田までは着いたんだから飛行機に乗ろうよ〜」・・・・ってなわけでドキドキのアリタリアに乗り込んだ私たちだったのでした。 「なんかおんなじ顔のおじさんがいっぱいうろうろしてる……」
そう、アリタリアはやけにスチュワードさんの多い飛行機だったのだ!
しかも座ったのは「足がのばせる席がいいんです」とわざわざ指定した〝スチュワードさんとお向かいさん〟の席……。 「ねえねえ、前にすわってる二人ってそっくり」 「なんか朝髭剃ったとは思えないくらいジョリジョリだよ」 「…な、なんか微笑みかけられてない??」 や、やばい・・・・・・・・・ 「ボンジョールノォ! @*&%##@**!!」 (なにいってるんだかよくわかんないよ〜。とりあえずあいさつだ〜) 「ち、ち、ち、ちゃぁおぉ!(CIAOといってるつもり」 どうやらわたしがおでこに貼り付けてる〝ひえたろう〟に興味があるらしい… 「じす いず こーるど…」 おいおい そりゃ英語にもなってないってば。 ん? 「なんか通じてるみたい」 そして私たちは彼らと身振り手振りにお絵描きでなんだかよくわかんない コミュニケーションをはじめたのであった…… (お互いの意志が通じ合ってたかどうかの保証はない。ま、ノリが大事よ。ノリがねっ。) |