このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


第6日目

ついに本土上陸だっ!

さようならSICILIA さあ、BARIへ行こう 30人乗りの飛行機で 本土上陸だっ!
そしてARBELOBELLOへ ALBEROBELLOは不思議な町 町をちょっと散策 そしてくつろぎの夜


* さようならSICILIA *

懐かしのCATANIA空港へ帰って来た私たちを出迎えてくれたのは、笑顔のHertzのおじさん。

おそるおそる車を見せても笑顔は消えないみたいだ。

よかった。。。

返却チェックにはやっぱり時間がかかりそうだったので(ちなみに何事もない人の場合にはあっという間に終わる)

その間に飛行機のチェックインを済ませてしまうことにする。

30分ほどでチェックが終わり、保険料を支払って完了。

 

この保険料が結構高くて びっくり。

4日間で約8万円もかかるんだもん。(これって事故ったから? ナゾだ。)

それにしても初めてのイタリアレンタカー、とりあえず〝体は〟無事に終了してよかったよ…。

 

いよいよオレンジとサボテンとお祭りとひつじとエトナ山の島
         憧れの地SICILIAともお別れの時間がきてしまった… 
 


  * さあ、BARIへ行こう 30人乗りの飛行機で *

カターニアから南イタリア本土のBARIへ行く便はさすがに超ローカル。

当然、飛行機もかなり小さい。

というか、めちゃくちゃ小さい。

 

「ねえねえ、窓より翼のほうが上にあるよ!」

「あれ? プロペラもついてる。」

 

わたしの席からも(かなり後ろの方)操縦席の計器類がみえるからびっくり!

操縦席が見えるなんてめったいにないから写真を撮りたいけど、何だかカメラのフラッシュを焚いたら目くらましになって飛行機が落ちちゃいそうでこわいぞ。                                                                      

あ、飛んだ!

 

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* 本土上陸だっ! *

残念なことに、今日は曇り。
せっかく”イタリア”を空の上から眺めるチャンスなのに…。

 

がっくりしていると、前から機長さんらしき人が歩いてきた!

 

え? どうして?飛行機飛んでるのに?

 

あせってよく見ると……なんだ、もう一人いるんじゃん! ふぅ。

などとくだらない心配をしている間に飛行機はついに本土上陸!

 

そこは なあ〜〜〜んにもない空港だった。。。

 

もたもたと荷物受け取っていたら、瞬く間に誰もいなくなっちゃうし…。

バスでBARI駅まで行こうと思って、チケット売り場さがしたけど、そこにも誰もいない。

当然、バス乗り場にもだれもいない…。

取り残された私たちは、しばし呆然。

 

「ねえねえ、どうやって駅行ったらいいんだろ?」

「バ、バス来るんだよね」

「うん、だってここ空港だもん…(今一つ自信がない回答)」

 

それにしても、人がいない…。

あ、バスがきた!

走る。走る。走る。

「すみませ〜ん、BARI駅へ行きたいんですけど?」

「このバスはちがうよ」

ぶおぶぉぶぉ〜ん。行ってしまった。。。

つ、つめたい。。。 (´;ω;`)

 

そこへ通りかかった一人のおばちゃん。

「おばちゃ〜ん、教えてぇ〜」

哀れな日本人におばちゃんはこたえる。

「あら、こっから駅へはバスなんてなかったんじゃないかしら?」

・・・・・・・・・・・・まじっすか。

 

「ヒッチハイクでもする?」

「タクシーもさっきから1台もこないもんね」

・・・・・・・・・・・・やばい、やばすぎる。

 

しかし神はわれわれを見放しはしなかった! じゃじゃじゃ〜ん

1台のタクシーがあらわれたのだっ!

荷物をかかえて再び走る私たち。〝これを逃がしてなるものかっ〟

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* そしてALBEROBELLOへ *

いそいそとタクシーに乗りこんだ私たち。

「BARI駅まで行ってくださ〜い」

すると運転手さんは答えた。

 

「君たちどこいくの?アルベロベッロへ行くの?なのに BARI駅へいくの?電車で行くの?そりゃたいへんだよ。時間がかかるよ。このままタクシーで行っちゃったもうがいいよ。安くしとくよ。10万リラでいいよ」

 

弾丸のようなしゃべりに圧倒。

う〜ん、10万リラかぁ〜。

「どーする?」

「一人あたり3000円くらいだよね〜」

「高いかなあ。」

「う〜ん。でも、わたしたち活動時間が限られてるしね〜」

ちょっと贅沢。いや、かなり贅沢。

 

「でも今からタクシーで行っちゃったらきっと、今日である程度町回っちゃえるね」

「そっかぁ。そしたら近くの町とか見に行けるかもね」

というわけで決まり。

タクシーの運ちゃん、うほうほのにこにこ。

。。。。。。。。。。

 

このタクシーがまた飛ばす飛ばす。

畑の一本道なんか時速150KMくらい出しちゃって、びゅわんびゅびゅびゅわ〜んと追い抜いていくしで、私たちちょっと顔面蒼白。

 

「こ、これなら確かに早く着くね……」

「いや、むしろ永遠に着かなくなっちゃったりして…」

「やだ、それ冗談になってないよ」

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* ALBEROBELLOは不思議な町 *

なんだかんだといいながら車はやがて無事、ALBEROBELLOへ到着j。

陽気におしゃべりする運転手さんの横で3人とも固まってたけど。

(途中の景色はとってものんびりとしてて運転のことさえ忘れられればとっても気持ちよかった)。

 

思わず目を見張る珍しい建物〝TRULLI(トゥルッリ)〟が立ち並ぶ町を抜け、町外れにある今日のお宿HOTEL DEI TRULLIに到着。

 

「ねえ、わたしたちホントに今日ここに泊まるの?」

玄関口で1度びっくり。

チェックインして部屋に案内されて2度びっくり。

そこは ALBEROBELLOの名物であるTRULLIという建物をそのまま利用してつくられた素敵なコテージ!

一人あたり7,000円くらいというのはちょっと高いのかもしれないけど、でもこんなところに泊まれるのなら、それもよしとしよう。

と、いうかこれって3人で使うスペースじゃないもん。

寝室2つ(ダブル&シングル×2)、広いリビング、バスルーム、シャワールーム…。

ピンクを基調としたかわいらしい壁や床。

お風呂は金の猫足スタイルで気分はすっかり〝お姫様〟。

 

でも、本音を言うとこんなに広いとこ・・・・・・・あまりに広すぎて落ち着かない。
なぜか部屋のすみっこに3人でこそこそ固まって座ってしまう貧乏性の私たちだったのでした。

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* 町をちょっと散策 *

タクシーを使った効果抜群!

着いたのが予想よりかなり早かったので近くを探検してみることに…。

外へ出たところで見つけたのが TRULLIの入り口で編み物をしているおばあさん。

のぞきこんでみていたら、家の中からショールやらセーターやらたくさん出してきた。

これがなかなか商売上手。

でも、柄も素敵でとっても触り心地の良いショールが 1,000リラ〜というのは安いかもと、ついつい色柄を吟味してお土産用に購入。

(うちのおばあちゃんには大好評!)

 

さらに歩いていくとそこにbは一面 TRULLIが並ぶ、かなり圧巻な景色が広がっていた!

おとぎばなしに出てくる町のようでなんともかわいらしい。

「すっごいね〜。かわいいね〜。」

を連発しながら歩き回る私たち。

 

ところが、よく見ると TRULLIはどこもかしこも観光客用のお土産屋さんやレストラン。

…なんかちょっとさみしい。

と、目の前を日本人らしき2人連れが・・・・・

「こんなところに日本人?」

「いや、でもここも観光名所だもんね」

「ちょうどいいよ。駅がどこかとか電車はあるかとか聞いてみようよ」

というわけで声をかけてみた。

「あの〜、日本人の方ですよね〜」

じつは彼らはばらばらの旅人で、やはりここでたまたま一緒になり、町を散策していたところだという。

そして、こんなところで出会ったのも何かの縁と6人の日本人はBARでお茶をすることに…。

これが盛り上がる盛り上がる。しまいに折り紙教室まではじまって。。。。

みんなそれぞれがたどってきた旅のエピソードはほんとに尽きることがなかった。
 

神戸の建築家の大石さん、当時はまだ岡山県で医学生だった富沢くん、
おげんきですか?

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* そしてくつろぎの夜 *

この日の夕食は、ホテル付属のレストランで。
そこは、赤々と燃える暖炉が印象的なすてきなレストラン…でも、客は私たちのほかにひと組だけ。

まあ、人がいないのもかえって気楽というわけで、3人でのんびり飲んで食べてまた飲んで。

ふと気づくともうひと組のお客様は、車椅子の女の子とそのおばあさんらしい女性。

「そうだ!」

と思いついて、ちょうどもっていた千代紙を使って「鶴」を折り、彼女にプレゼント♪

〝HAPPY BIRD〟とか適当に言いながらあげたのがいけなかったのか、彼女はそれを「鳩」と勘違いしちゃってたけど、とっても喜んでくれてよかったぁ!!!

 

その後部屋に戻ってのんびりテレビをみてたら、なんかわけのわかんない映画がはじまった。

なんだか恐い内容だけど目が離せない。

「こりゃ最後まで見ないと、逆に眠れなくなっちゃうね」

と、眠い目をこすって最後までたら、それは〝ツインピークス〟だった。

最後の最後にあの有名なシーンが出てきてやっとわかったよ。

「なぁんだぁ」

おかげで気分もすっきり!

 

安心してぐっすり眠れたのでした。


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