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阿武隈急行AT8100形電動制御車
阿武隈急行AM8100形電動制御車です。阿武隈急行は国鉄丸森線を引き継ぐ形の第三セクター会社として設立され、当初は非電化丸森線の槻木〜丸森間を国鉄から5両のキハ22形を借り受けて、開業しましたが、その後丸森〜福島間を伸延開業、そして全線を交流電化して、1988年に全線開業しました。AM8100形は開業時に新造された車輌で、国鉄713系を基本とした、私鉄初の交流電車です。車体形状は車体長19500mm、車体幅2900mmで、運転台側は、角張った特長ある形状の、正面貫通路貫通幌付きで、ワンマン対応のため、運転台直後に幅1000mmのステップ付き片開き乗降扉、戸袋部に続きシートピッチ1800mmの固定クロスシートが10組、そして幅1300mmの広幅窓が設置され、続いて幅1300mmのステップ付き両開き乗降扉の両側に戸袋、そして車端部に固定クロスシートが設置されています。戸袋部はいずれもロングシートとなっています。制御方式は国鉄713系同様、サイリスタ位相制御、交流回生ブレーキを採用しています。通常は同系の付随制御車AT8100形と2連でワンマン運行されますが朝夕のラッシュ時には4連運転も行われています。朝夕は槻木〜仙台間のJR東北線乗り入れも行われています。図面上段はAT8100形、下段はMT8100形の姿です。
実車は、1988年阿武隈急行全線開業都道時に製造された、図面とほぼ同寸の20m車で、国鉄713系を参考に製造されましたが、713系と違い、ワンマン運転対応のため、運転台直後に片開き扉を設置しています。正面貫通路、貫通幌付きで、車内は扉間にシートピッチ1490mmの5組の固定クロスシートを、その他はロングシートとなっています。制御方式は国鉄713系同様、サイリスタ位相制御ですが、発電ブレーキや回生ブレーキは装備していません。開業時にMT併せて18両が製造されましたが、その後の増備はなく、2008年にJRから417系3両1編成を購入、AM417系として運行されています。
阿武隈急行AM8100形PDF図面 A4 1/120
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