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知多鉄道デハ910形3等電動制御車
知多鉄道デハ910形3等電動制御車です。1931年に太田川−成岩間を開業させた知多鉄道が、その開業に際して新製したのがデハ910 形で、製造は日本車輌製造です。車体外観は親会社である愛電の主力車両であったデハ3300形類似していますが、本形式の車体長は16000mm、車体幅2700mmと幾分車体長が短くなっています。正面貫通路付きの両運転台構造はデハ3300形を踏襲しており、車体長は16000mm、車体幅は2700mmで、車内は、扉間はシートピッチ1700mmの固定クロスシートで、車端部は、手荷物室を兼ねているので、ロングシートとされました。また小手荷物積卸の便を考慮して運転台右側の乗務員扉が広幅の引き扉となっています。なお、客用扉部ステップは当初から設置されていません。車内はシートピッチ1700mmの固定クロスシートが、扉間に10組装備されていました。走行機器は4個の75kw釣掛電動機を装備しています。その後、知多鉄道は愛知電気鉄道と合併し、さらに愛知電気鉄道は名岐鉄道と合併して名古屋鉄道となりました。それに伴い、本形式はモ910形、後に600V化されて瀬戸線に転出し、瀬戸線特急用として整備され、廃車になるまで使用されました。
実車は、1931年に太田川−成岩間を開業させた知多鉄道が、その開業に際して新製したのがデハ910 形で、製造は日本車輌製造です。車体外観は親会社である愛電の主力車両であったデハ3300形類似しているが、本形式の車体長は16000mm、車体幅2630mmと幾分車体寸法が小さくなっていますが、扉間は戸袋部を除き、シートピッチ1560mmの固定クロスシートが8組設置されています。本形式は、名古屋鉄道と合併してからはモ910形になり戦時中には輸送力増強のためオールロングシートに改造されました。後に600V化されてモ900形となり、瀬戸線に転出し、瀬戸線特急用として整備され、扉間が転換クロスシート化され、特急色の赤色塗装化され、さらにミュージックホーンの取付等、特急用として整備され、瀬戸線の1500V化に伴い廃車になるまで使用されました。廃車後は福井鉄道、北陸鉄道にそれぞれ譲渡され、同線の主力として活躍の後、廃車になりました。
知多デハ910形PDF図面 A4 1/120
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