このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
日本国有鉄道キハ40形気動車です。戦後まもなく開発されたキハ10系、その後キハ20系気動車に老朽化が目立ち、また出力不足も解消されていないため、新たに一般用気動車として、キハ40系気動車が開発されました。キハ40形は車体形状は車体長20800mm、車体幅2900mmで、それまでのキハ10,20系より大型になりました。乗降扉は車端部に1000mmの片開扉が設置され、戸袋部を除き扉間にシートピッチ1800mmの固定クロスシートが14組設置、片側の戸袋部には2人掛のロングシートが、そして便所洗面所が設置されています。乗降扉部は寒冷対策としてデッキ付きで、冷房用発電ユニットが設置され、天井部に集中式冷房機が設置されています。走行機器はDMF13系500PS機関を搭載、2軸推進となっています。まず北海道向けの二重窓車が製造され、豪雪時にも良好な走行性能を示したため、東北地方用の500番台も製造され東北地方の気動車性能向上に貢献しました。これらの性能を踏まえ、温暖地向けのキハ47形も製造され、各型式が全国各地の非電化区間の普通列車の主力として活躍しました。国鉄からJRに移行後も各社の地方ローカル列車の主力として長く活躍しましたが、新型車両の登場により徐々に両数を減じつつあります。図面上段はキハ40 500番台の姿、下段はキハ40形100番台の姿です。
実車は、キハ20形一般用気動車の後継として製造され、車体形状も国鉄時代の気動車標準長、最大幅を採用し、それまでの標準機関DMH-17系から、高出力のDMF-15系を採用し、出力強化を図りましたが、残念ながら、DMF-15系の出力は十分ではなく、さらに大型化に伴う自重増大もあって、十分な能力を発揮できず、後にJR移行後は、カミンズ系、DMF-13系の協力機関に換装する車輌も表れました。キハ40系はキハ40形、キハ47形、キハ48形が製造され、現在も全国的に活躍していますが、新製車輌の登場により、徐々に両数を減じつつあります。
国鉄キハ40形PDF図面 A4 1/120
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