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日本国有鉄道キハ58形2等気動車です。国鉄では大出力気動車として、キハ60形を製造しましたが、量産されたもののDMF31の機関出力は設計どおりの出力を発揮せず、早急に急行用気動車の開発が求められ、新たに船舶用機関を設計変更したDMF13系エンジンを搭載した、キハ58形が製造されました。車体形状は車体長20800mm、車体幅2900mmで、方雲煙台、正面貫通路、貫通幌付きで、車内はシートピッチ1800mmの固定クロスシートで、連結面側には乗降デッキに続いて、便所洗面所が設置されています。走行機器はDMF-13形500PS機関が1基搭載され、2軸駆動となっています。登場時は非冷房でしたが、冷房用ディーゼル発電機を搭載の上、ユニットクーラー6基を取り付け、冷房化されました。キハ58系は全国に残る、寝台列車を除く客車急行をすべて置き換え、到着時間の短縮、効率的な運用にに貢献しました。しかしながら、国鉄時代の経営悪化に伴い、収益向上のため急行列車は次々に特急に格上げされ、急行列車の運用がなくなり、キハ58形は地方ローカル列車に投入され、稼動を続けましたが、新型普通車の登場に伴い徐々に廃車、消滅しました。図面上段は冷房化改造後の姿、下段は登場時の姿です。
実車は車体長20800mm、車体幅2903mmで、正面貫通路貫通幌付き、車内はシートピッチ1470mmの固定クロスシートが設置されています。走行機器はDMH-17H形180PS機関を2基搭載し、TC-1Aコンバータで出力を伝えていました。キハ58形は系列として寒地向けキハ56形、横軽アプト区間対策形キハ57形、一般形キハ58形に区分されていますが、走行性能は変わりありません。登場当初は全国各地で急行列車に登用され、旅客サービス向上に貢献しましたが、1970年以降は急行列車の電車化さらに特急への格上げにより、急行は徐々に減少し、ついには普通列車用として転用されています。1987年の国鉄民営化には総数の約2/3がJR各社に引き継がれ、普通列車に運用されたり、ジョイフルトレインにに改造されました。しかし老朽化が進み、後継形式の増備に伴って廃車が進み、少数の波動用車両と保留車が残っているのみとなりました。
国鉄キハ58形PDF図面 A4 1/120
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