このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
日本国有鉄道キハ65形気動車です。急行用として量産されたキハ58形が陳腐化したため、後継車として、出力強化形のDMF-13系機関を搭載したキハ65形が製造されました。0番台は500PSに出力強化された中型機関一基と、3両分の冷房電源をまかなえる冷房用ディーゼル発電機を一基、500番台は機関一基と、真水タンクを搭載した便所洗面所付きで、通常0番台 1両、500番台2両で基本編成を組んでいます。強力な機関を搭載しているため、最高速度は110km/hに設定されており、制動能力を強化するため、電磁自動増圧ブレーキを搭載しています。車体形状は車体帳20800mm、車体幅2900mmで、正面貫通路貫通幌付きで、車内はシートピッチ1800mmの固定クロスシートが設置され、0番台は便所洗面所無しで、500番台は便所洗面所付きです。同系のキロ68形を挟んで、急行用として活躍しましたが、相次ぐ急行の特急格上げに伴い、急行運用は減少し、普通運用にも使用されるようになりました。その後、ジョイフルトレインに改造され車輌もありましたが、徐々に廃車が始まり、急行の消滅と共に廃車されました。図面上段はキハ65 0番台、キハ65 600番台の姿です。
実車はキハ58系のDMH-17系エンジンが低出力であり、出力不足の問題が顕著となったため、この問題に対応するため、キハ58系編成に増結して出力強化と冷房用電源の確保をする目的で開発されました。走行機関はDML30HSDを搭載し、4VK型発電セットで、自車を含む3両分の冷房電源をまかなうことが出来ました。車内はシートピッチ1580mmの固定クロスシートが設置され、冷房用として7基のユニットクーラが取り付けられていました。便所洗面所の設備はありません。登場当初は、特に紅梅の多い路線の急行用に集中投入され、走行性能向上に貢献しました。しかし、その後の急速な急行減少に伴い、急行としての活躍の場を失い、一部ロングーシート化されるなどして普通ローカル運用に使用されました。また一部の車輌はジョイフルトレインに改造され、観光用に活躍しましたが、老朽化に伴う廃車が進み、現在は1両が保留車として残るのみです。
国鉄キハ65形PDF図面 A4 1/120
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