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日本国有鉄道キロ60形3等気動車です。新型高出力機関として開発されたDMF-31HSAを、キハ60形及びキロ60形に搭載し走行試験を開始しました。キロ60形は車体形状はキロ25形とほぼ同系で、正面貫通路貫通幌付きで、車体長20800mm、車体幅2800mmで乗降扉が外吊式となりました。車内はシートピッチ1100mmの回転リクライニングシートで、連結面側に便所洗面所が設置されています。DMF-31HSAは、出力400HSで、所期の性能を発揮したため、量産車が製造され、急行用として非電化幹線に投入され各線で活躍しました。キロ60形は床下機器に余裕があるところから、冷房用発電機を搭載し、ユニットクーラーを取り付け、冷房化が図られました。図面上段は冷房化後の姿、下段は登場時の姿です。
実車は、車体形状、寸法共にキロ25形とほぼ同様で、乗降扉は外吊式となっています。登場後すぐに等号改正により、1等車となりました。車内もキロ25形とほぼ同様の回転クロスシートで、キハ60形は2両、。キロ60形は1両試作され、試験走行が行われましたが、機関の出力が所用の出力を発揮せず、また液体変速機も故障がちで、結局機関は使用を停止され、一時付随車として使用されていましたが、機関をDMH-17に換装の上、普通車に格下げ、キハ60101となり一般車両として使用され、乗降扉も外吊式から、通常の引戸に変更され、普通車として使用されましたが、1978年には廃車となりました。
国鉄キロ60形PDF図面 A4 1/120
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