このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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西日本旅客鉄道キハ123形気動車



 西日本旅客鉄道株式会社キハ123形気動車です。関西本線非電化区間用として製造されたキハ151系の評判が良かったため、キハ151形をベースに高速を要しない非電化区間用として、1機関のキハ129系が製造されました。形式は基本形式がキハ129形、多目的便所付きがキハ129−1000形、両運車がキハ123形です。 車体は、225系に準じて、走行装置はキハ151形の走行装置を1機関にして、車体価格の低減に努め、閑散路線のキハ40系の置き換え用として製造されました。編成は基本編成はキハ129+キハ129−1000の2両編成で、増結用、単行用としてキハ123形の3形式になります。エンジンは、新潟原動機製のW-DMF-13-HZB、エンジン1基の定格出力は390kw(530ps)をを各車両に1基搭載しています。台車は1軸駆動式で、223系で実績のある軸梁式のWDT66ボルスタレス台車、従台車には同系のWTR 250ボルスタレス台車を採用、アンチローリング装置を設置し、急カーブの通過を考慮して先頭車両台車の先頭軸にはフランジ塗油装置を備えています。ブレーキには、動台車には制御となる軌間ブレーキ、排気ブレーキ併用を電気指令空気ブレーキ式が採用されています。基礎ブレーキ装置は踏面ユニットブレーキ(動軸)/ディスクブレーキと、踏面ユニットブレーキの併用(従軸)、従台車に踏面ユニットブレーキとなっています。空調装置は、 WAU707A が1両あたり2基屋根上に搭載されています。車体長はキハ129形は20,870mm、キハ123形は20,940mm。車体幅は2,950mm、乗降扉は片側3箇所のステップ付き両開き扉という、車両構体の共通化によるコスト削減が図られています。車体断面は321系以降の新しい標準断面を採用し、連結面-車端出入り口寸法を共通化させています。閑散路線に投入されることを考慮して乗降扉はステップ付きのしています。材質はステンレス鋼 を基本とし、運転台部分のみ高耐候性圧延鋼材 が用いられています。2005年4月25日に発生したJR福知山線脱線事故を受け、クラッシャブルゾーンを採用しています。このほかにも、オフセット衝突対策としてガイド板構造、側面衝突対応として天井-側板-台枠を一体としたリング構造が採用されています。車体前面はガラス周辺部を黒い塗色とし、前部標識灯(前照灯・フォグランプ)にはHIDが使用されています。車体塗色は225系に準じた塗装で、快速用電車列車と違和感をなくしています。また、正面貫通路付きで、分割併結時の作業性向上のために電気連結器・自動解結装置付き密着連結器のほか、JR九州で採用されている自動式幌装置が取り付けられています。側窓は、5枚窓ですが、225系に準じて1 3 1構造としています。編成は固定編成ではなく、自由に増結、解放出来ます。両運車のキハ123形はは単行で運用されることから、多目的便所が設置されています。車内は、扉間は、両端は固定クロスーシト、中間に3組の転換クロスシート 、車端部は固定クロスシートになっています。
 運用は基本編成はキハ129+キハ129−1000で、増結用または単行用にキハ123形が播但線、福塩線、芸備線、山口線に投入、路線内だけでなく、非電化区区間〜山陽本線直通快速にも登用され、地域乗客のサービス改善に寄与しています。

 実車では、この形式はありませんが、次の新車にこの型式番号が付与される可能性はあります。

JR西日本キハ123形PDF図面 A4 1/120

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