このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
京成電気鉄道モハ3190形電動車です。京成電鉄では、予備特急用として使用してきたモハ1500形の代替用として、一般用のモハ3150形を一部設計変更し、モハ3190形を製造しました。本形式は予備特急用として製造されましたが、当初から一般車に格下げすることを前提に設計されたため、車体形状は3150形と同系の車体長1750mm、車体幅2760mmで、車内も、シートも転換クロスシートで、シートピッチも900mmと若干狭めで、窓配置も将来の3扉一般化に対応出来るようにめに設計されました。製造時の扉配置はモハ1600形と同様片側車端部1扉で、左右非対称に設置されています。シートの背摺は転換時に角度が変更できるように、中間で少しカーブを描き、乗り心地の向上を図っています。走行機器は主電動機は小型の75kwで、TDカルダン駆動で抵抗制御、2両1ユニットの全電動車となっています。各車ともに車端部の半室に便所が設置されています。1966年に三里塚に羽田に変わる国際空港が設置されることとなり、私鉄アクセスとして京成電鉄が空港に乗り入れることとなったため、京成電鉄では、新たに特急用としてAE車を製造しました。本形式は一時予備特急用として、整備されましたが、AE車の増備に伴いモハ1600形の代替車モハ3290形と共に一般用に格下げ改造され、両開3扉車となりました。車内は格下げ当初は転換クロスシートが残されましたが、混雑が激しいため、ロングシートに再改造されました。形状はモハ3200形に酷似していますが、側窓が独立していること、運転台直後に側窓がないこと等細部に違いがあります。本形式は一般車として運用された後に2000年に廃車となりました。図面上段は格下げ後の偶数車、下段は製造当初の奇数車です。
実車は戦前製造のモハ1500形の代替車として1963年に製造されましたが、特急用としての特段の車体形状では無く、モハ3150形と同じ形状の3扉車で、車体形状は車体長17500mm、車体幅2760mmで、車内は固定クロスシートになっていますが、製造当初は非冷房で、他社の特急用車と比較してもサービス面で見劣りするものでした。。走行機器は主電動機75kw直流直巻電動機を搭載した全電動車方式でTDカルダン駆動、制御方式は抵抗制御、制動装置はHSC−D電磁直通ブレーキとなっています。本形式は形状どおり一般形に格下げ使用することを前提の製造で、1974年にロングシート化され、他の3150形と同様に一般車として使用されました。本形式が冷房化されたのは一般車格下げ後の1983年以降でした。本形式は特急用としてよりも一般車としての歴史が長く、2000年に廃車解体されました。
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