このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

西日本の鉄道のページへ戻る

京阪電気鉄道3805形付随車

 京阪電気鉄道3805付随車です。1995年に既存車両の3606付随車改造により、3805は二階建て車両(ダブルデッカー)に改造されました。自社工場で二階建て車両への改造は極めて珍しいものでしたが、その経験が8000系用ダブルデッカー車の設計時に貴重なデータを得ることができました。車体長は18000mm、車体幅は2720mmで、車端部はそのまま、扉間に2階建てを組み込み、便所も設置されました。階上席は全席自動転換クロスシート、階下席は両端部は固定、その他は自動転換クロスシートとなっています。当初ダブルデッカー車は1両しか存在しなかったため、ダブルデッカーのない8000系特急を見送って、ダブルデッカー車に待ってでも乗ろうという現象が多発したため、8000系にもダブルデッカーを投入することとなりました。登場時は3855を名乗りましたが、その後3805となり、他の編成が譲渡または廃車される中、3805を組み込んだ編成は、その後8000系に編入され、本車両も8831に改番され、旧特急色のまま現在も特急用として活躍しています。図面上段は一般形付随車、下段は改造後の3805付随車の姿です。
 実車は3606付随車を自社工場で改造した2階建て車両で、車体長は18000mm、車体幅は2720mmで、車端部はそのまま、扉間に2階建てを組み込みました。階上席は2×2列、階下席は2×1列のいずれも集団離反式固定クロスシート、両側車端部は両端が固定、昼間部のみが自動転換クロスシートが設置されています。便所は設置されていません。本車両は改造時には2階建て車両の試験的意味合いもありましたが、予想以上に評判が良く、ダブルデッカーのない8000系特急を見送って、ダブルデッカー車に待ってでも乗ろうという現象が多発したため、8000系にもダブルデッカーを投入することとなり、8800形の設計試料として、活用されました。3000系の他の編成が譲渡または廃車される中、3805を組み込んだ編成は、その後8000系に編入され、本車両も8831に改番され、旧特急色のまま現在も特急用として活躍しています。

京阪3805PDF図面 A4 1/120


西日本の鉄道のページへ戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください