このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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日本国有鉄道モハ90000型3等電動車

 国鉄モハ90000形3等電動車です。東京〜大阪間の間電車急行が好評なため、同区間をを6時間で結ぶ電車特急用として製造された3等中間電動車です。当初は走行装置の信頼性が不足していたので、全電動車編成で、本形式の他に、モハ91形3等電動制御車、モロ92形2等電動車、モシ93形電動食堂車の全車電動車の編成で運転が開始され、走行装置が安定してから、サロ95形2等付随車、サハ97形3等付随車、クイ99形1等付随制御車等が製造されました。また急行の食堂車利用客減少により食堂車廃止による余剰車両のサシ88形を格上げ改造してサシ98形付随食堂車に改造などの処置が執られました。本形式の車体はモハ80系に準じた構造で、車体長19500mm、車体幅2805mm、室内は固定クロスシートで、従来の2等客車並みの1960mmで、さらにこれまでに2列2列と違い、2列1列の前後左右ともにゆったりしたシートで、また長時間の旅行を快適に過ごせるように、固定シートながらリクライニングできるイギリス製の座りごこちの良いシートが採用されました。さらに3等車としては初めてユニットクーラーによる冷房装備車となりました。足回りはモハ80型と同じ直角カルダン駆動ですが、国鉄としては初めて空気バネを採用し、130Km/h運転可能となっています。主幹制御器はCS10ですが、発電制動を追加したCS10Bをとなっています。発電制はブレーキ弁によるものではなく、主観制御器で操作するものです。大阪を朝6時30分発車、12時30分東京着、復路は17時東京発23時大阪着で、東京を大阪からの日帰り出張圏とした画期的な特急電車でした。モハ90系は、評判が良く、その後、地方線区にも投入されることとなり短編成化するため、サハ97形の一部ををクハ96形3等付随制御車に改造されました。
 実車ではこのような車両は製造されていません。特急用車両はモハ20(151)系として製造されました。モハ91形の番号は後のモハ153系の登場時に一時的に付与されました。

国鉄モハ90000形PDF図面 A4 1/120

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