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鉄道省モハ31000形3等電動制御車
鉄道省モハ31000形3等電動制御車です。モハ30形が中長距離電車として誕生したのに対し、モハ31形は中短距離用として製造され、山手線、中央線に充当されました。車体長19200mm車体幅2805mmの3扉セミクロスシート車で、扉間にシートピッチ1760mmの固定クロスシートが4組取り付けられ、扉付近、及び車端部はロングシートでした。国威高揚の時代であり、ヨーロッパの通勤車両を参考にアコモデーションを全面的に見直し、植民地の現地人用のシート並の既存3等車の内装を向上させるために、電車2等車並のシートを採用しました。電動車で重量がかさむため、魚腹形台枠、台車はTR22(後、DT11)を採用しました。第一次車はモハ30形を踏襲した前面裾部が下がった構造でしたが、第2次車は前面裾が斜めに切れ上がり、すっきりした表情となりました。上段が第二次車、下段が第一次車です。実車は17m級の3扉ロングシート車で、首都圏で活躍後、小型で小回りがきくため地方の買収支線に充当され、首都圏では両運転台に改造されモハ12形となって、鶴見線で長く活躍しました。
鉄道省モハ31000形PDF図面 A4 1/120
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