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鉄道省モハ53050形3等電動制御車
鉄道省モハ53050形3等電動制御車です。モハ52系流電は第3編成まで製造され、好評だったため造備されることとなりましたが、モハ52系は、流線型の特殊な形状の上スカートが設置され、現場では整備時作業時に不評だったので前面は半流とし、スカートを省略したモハ53050形が製造されました。車体は車体長19350mm車体幅2805mmの張上屋根、ノーシル・ノーヘッダ車ですが、室内はモハ52形とほぼ同様でシートピッチ900mmの転換クロスシートと、車端部はシートピッチ1800mmの固定クロスシートです。乗務員室は全室形で、直後の座席はありません。足回りはモハ52形と同様にTR25A,主電動機はMT30が搭載されました。同じ形状で第三次車の第四、第五編成がが製造され、組み込まれたサハ48形、サロハ66形もスカートが省略されました。モハ52系、53系の增備は終了しましたが、好評による乗客の増加に対応するため、6両編成とすることとし、増結用として、モハ53形が10両增備されました。第一から第三編成に組み込まれる車両には編成美を崩さないようスカートが取り付けられました。増備車は編成の中間に組み込まれモハ52+モハ53+モハ53+サハ48+サロハ66+モハ52の6両編成となり、閑散時には2両を切り離し、4両編成でも使用されました。戦争の激化に伴い急行運転は廃止され本形式も緩行で使用されましたが、戦中戦後の混乱で車両は荒廃したまま放置されました。戦後買収線の阪和線の特急用として本形式の一部が充当され活躍しましたが、その後順次飯田線、に転じ、飯田線の主力として活躍しました。一部はパンタ部分を低屋根彼の上身延線に投入され、最後には大糸線で終焉を迎えた車両もありあります。実車はモハ52形の第三次車として製造され、モハ43形に編入されました。車体は張上屋根ノーシル、ノーヘッダのスマートな形状で正面貫通型の半流形で、室内はシートピッチ1400mmの固定クロスシートでした。登場後京阪神間の急行電車に充当されましたが、戦中戦後の混乱期には急行が廃止され、緩行用として使用されました。戦後一部の車両は再整備の上阪和線特急用に充当されましたが、モハ70形のと得乳により、他車とともに順次飯田線に転じ、飯田線で余生を送りました。主電動機をMT30に交換した車両はモハ53形に編入されました。モハ43形で残った1両が低屋根化されクモハ43810形となり身延線に投入されましたが、その後大糸線に転じ、終焉を迎えました。図面上段はモハ52系の組込車としてスカートを取り付けられた増備車、下段は製造当時の姿です。
鉄道省モハ53007形PDF図面 A4 1/120
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