このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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日本国有鉄道モハ71000形3等電動制御車

国鉄モハ70系のモハ71000形3等電動制御車です。モハ70系が中央東線の新宿〜甲府間に投入されることとなり、同区間のトンネル高さが低いことから、低屋根構造の電動車が必要となり、モハ71系が製造されました。性能的にはモハ70形と同等ですが、短編成に対応するために中間電動車ではなく、電動制御車として製造されました。車体形状はクハ76形とほぼ同等ですが、便所の装備はありません。また、横須賀線でも、閑散時には附属編成から切り離され、クハ76形と2両編成で区間運転に充当されました。また、閑散時の横須賀〜久里浜間で2両運転をするために附属編成に組み込むためにモハ71形を組み込むため、標準屋根の100番台が製造されました。、当初は4両と2両、その後の7連化で5両と2両に分割され、2両編成は久里浜区間運転に、5両は昼間の多客時に、附属編成として逗子〜東京間に増結されました。関西地区でも電動制御車の需要があったため、車体形状は車体長19500mm、車体幅2805mmの戦後の標準寸法ですが、幅1100mmの客室扉を3カ所設け、扉間は横須賀線用0番台はシートピッチ1800mmの固定クロスシート、京阪神緩行用は両端の固定クロスシートの間にシートピッチ900mmの転換クロスシートとし、連結面車端部片側には便所、反対側にはシートピッチ1800mmの固定クロスシートが設置されています。正面は貫通路貫通幌付きで、乗務員室は全室です。製造は第二次車と、モハ70300番台と同時期に分けて製造されました。横須賀線のクモハ71300番台はクモハ71400形の登場に伴い、全車関西地区に転出しクモハ71400形と同様の性能改善され、転換クロスシートに変更され、その後冷房化されました。なお、横須賀線撤退後は長大編成の必要がなくなったため、モハ70形から低屋根化改造された車両もありました。モハ70形改造車の一部は低屋根化されクモハ70800番台となり、身延線に投入されました。実車では電動制御車はありません。モハ71形は中央東線用低屋根形中間電動車として製造され屋根は一部分ではなく全体が低屋根として登場しました。中央東線で活躍の後、呉線に転じ終焉を迎えました。図面上段はモハ(クモハ)71300番台、下段はモハ70形から改造されたクモハ71800番台です。
実車は、モハ70形と同じ中間電動車として製造され、屋根部は一部低屋根ではなく、前面にわたり低屋根として製造され、中央東線に投入されました。モハ71系は中央東線に115系の投入により、随時呉線に投入され、広島地区の73系を置き換えサービス向上に貢献しましたが、同地区に115の投入により、福塩線のみの運用になりましたが、同線に105系の投入により全車両の運用を終えました。

モハ71000形PDF図面 A4 1/120

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