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名古屋鉄道ク2310形付随制御車

 名古屋鉄道ク2310形付随制御車です。旧名岐モ800形の制御車としてしては、1937年2月には850系新製に電装品を同形式に供出して電装解除され、付随制御車となったク2250形があり、その後、1937年3月にク2300形2両が新製されました。車体設計はモ800形に準じていますが、片運転台構造とされたことが異なっています。1938年10月には付随車サ2310形5両が増備されました。同形式は将来的な付随制御車への改造を見越して当初より運転室および乗務員扉、先頭部前照灯ステーが装備された状態で製造されました。ク2300形とは運転台の有無の他、ベンチレーターが他車のガーランド型2列配置から同型1列配置に改められた点が異なります。車体形状は車体長17500mm、車体幅2700mm、正面貫通路、貫通幌付きで、関急1形などと並び、日車特有の緩いRを描いた雨樋と車体全幅に渡って設置されたアンチクライマーがアクセントとなっている片運転台車で、乗降扉は、ステップ付き2扉車で、車内は車端部、戸袋部を除き、シートピッチ1700mmの固定クロスシートを8組装備し、内装も特急用としての風格が備わった良質の構造となっています。連結面側の片隅には便所が取り付けられています。輸送力増強のため電動車増備の必要性から、からク2250形・2300形ク2250形についてはモ800形へ再編入される形となりましたが、ク2300形については片運転台車であることから新形式モ830形に区分されました。このためモ800系列の付随制御車は一時的に無くなりましたが、1946年12月にサ2310形は全車先頭車化改造を受け、ク2310形と改称されました。ただし、台車は2形式ともに日車製D15型です。太平洋戦争激化に伴って輸送量が増加したことから、混雑緩和のため全車ロングシート化されました。戦後の混乱期が過ぎ、モ800系は再びクロスシート化され、ク2310形はモ800形とと末尾番号が揃った2連を組み、長く活躍しましたが、、1968年3月のク2311、2314を最後にク2310形が形式消滅ししました。
 実車は、1938年10月に、付随車サ2310形5両が製造されました。同形式は将来的な付随制御車への改造を見越して当初より運転室および乗務員扉、先頭部前照灯ステーが装備された状態で製造されました。ク2300形とは運転台の有無の他、ベンチレーターがガーランド型2列配置から同型1列配置に改められました。車体形状は車体長17500mm、車体幅2700mm、正面貫通路、貫通幌付きで、関急1形などと並び、日車特有の緩いRを描いた雨樋と車体全幅に渡って設置されたアンチクライマーがアクセントとなっている片運転台車で、乗降扉は、ステップ付き2扉車で、車内はモ800系と異なりオールロングシートです。戦時中に、輸送力増強のため電動車増備の必要性から、それまでモ800系の付随制御車であった、ク2250形・2300形ク2250形についてはモ800形へ再編入される形となりましたが、ク2300形については片運転台車であることから新形式モ830形に区分されました。1946年12月にサ2310形は全車先頭車化改造を受け、ク2310形と改称されました。ク2310形はモ800形とと末尾番号が揃った2連を組み、長く活躍しましたが、1968年3月のク2311、2314を最後にク2310形が形式消滅ししました。1983年3月に廃車となったモ805-ク2313は、廃車直前に同編成が豊田線での試験計測運転に使用された縁を買われ、豊田市の鞍ヶ池公園に2両編成を組んだ状態で静態保存されています。

名鉄ク2310形PDF図面 A4 1/120

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