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国鉄モロ92000形2等電動車です。東京〜大阪間の間急行が好評なため、同区間をを6時間で結ぶ電車特急として製造されたモハ90系モロ92形2等電動車です。当初は走行装置の信頼性が不足していたので、全電動車編成で、本形式の他に、モハ91形3等電動制御車、モハ90形2等電動車、モシ93形電動食堂車の編成で運転が開始され、走行装置が安定してから、サロ95形2等付随車、サハ97形3等付随車、クイ99形1等付随制御車等が製造されました。本形式の特急を地方線区に投入するに際して、短編成化するため、サハ97形をクハ96形3等付随制御車に改造、急行の食堂車利用客減少により食堂車廃止による余剰車両のサシ88形を格上げ改造してサシ98形付随食堂車に改造などの処置が執られました。車体はモハ80系に準じた構造で、車体長19500mm、車体幅2805mm、室内は固定クロスシートで、ヨーロッパの1等客車並みの2400mmで、さらにこれまでに2列2列と違い、2列1列の前後左右ともにゆったりしたシートで、また長時間の旅行を快適に過ごせるように、固定シートながらリクライニングできるイギリス製の座りごこちの良いシートが採用されました。さらにユニットクーラーによる冷房装備車となりました。足回りはモハ80型と同じカルダン駆動ですが、国鉄としては初めて空気バネを採用し、130Km/h運転可能となっています。主幹制御器はCS10ですが、発電制動を追加したCS10Bをとなっています。発電制動はブレーキ弁によるものではなく、主観制御器で操作するものです。大阪を朝6時30分発車、12時30分東京着、復路は17時東京発23時大阪着で、東京を大阪からの日帰り出張圏とした画期的な特急電車でした。当初はクハは製造されませんでしたが、地方線区にも投入されることとなり、短編成化のためにサハ97形からクハ96形に改造されました。
実車ではこのような車両は製造されていません。特急用車両はモハ20(151)系として製造されました。モハ92形の番号が付与された車両はありません。
国鉄モロ92000形PDF図面 A4 1/120
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