このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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高野鉄道1900号付随制御車

 高野鉄道が高野山に参詣する皇族方や、陸海軍の将官の乗用として製造した1900号貴賓車です。前面は流線型の片運転台付き付随制御車で、正面窓は当時はまだ珍しかった曲面ガラスの3枚窓を採用しました。車体長17500mm、車体幅2700mmの中型車で、登場時は高野山側の先頭部にソファー付きの貴賓室が設けられ、中央部に貴賓室用扉、貴賓室用便所を挟んで随員室となっており、後端部右側には随員用便所が設けられました。戦前は貴賓車として何度か運用されましたが、戦争の激化に伴い、車体構造上一般輸送には向いていないことから、疎開の上、保管状態に置かれました。戦後特急こうや号運転に伴い、前方を特別室に整備の上で、1251形とともに運用されました。車内図面の上図が竣工時、中央がこうや号用に整備された時の姿です。
 実車についてはは南海高野線の特急こうや号として極楽橋駅に停車中の姿を、50年以上前の小学生の時ににただ一度見ただけで資料もないため、よくわかりませんが、車体寸法は図面と同様です。運転台は左端にあったような気もしますが、極めて記憶が曖昧なので、名鉄なまずや芋虫を参照に正面運転台としました。

高野鉄道1900号付随制御車


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