このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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国鉄クハユニ56000形3等郵便手荷物合造付随制御車

 国鉄クモハ51系のクハユニ56000形3等郵便手荷物合造付随制御車です。元来は横須賀線のモハユニ44000形の増備車としてモハユニ61000形として製造されましたが、戦時統制下で電装品が調達できず、番号はそのまま付随制御車として製造されました。その後、1輌のみ電装され、名実ともにモハユニ61000形となりましたが、その他の車両は電装されず、型式改正に伴いモハユニ61形はモハユニ44形に編入されモハユニ44100形となり、未電装車はクハユニ56000形となりました。室内は運転台後方に手荷物室、次いで郵便室、そして3等客室となっています。正面貫通路はありますが、貫通幌は設置されていません。3等室側はモハ51系とおなじく、扉間は4組の転換クロスシートを含むシートピッチ900mmのクロスシート、車端部はシートピッチ1800mmの固定クロスシート、戸袋部のみロングシートとなっています。モハユニ61000形は便所は設置されていませんが、クハユニ56000形は型式変更の際に車端部片側に便所が設置されました。
 実車は外観は正面非貫通の他は、ほぼ図面通りで、横須賀線モハユニ44形の増備車として製造され、3等室はモハ51系の予定でしたが、戦時輸送力増強のため登場時は座席半減車として登場、クロスシートは設置されていません。その後1輌のみ電装され文字通りのモハユニ61形となりクロスシート化されましたが、その他は型式改正で一部のクハニ67形と共にクロスシート化されクハユニ56形となりました。モハユニ61形はその後モハユニ44形に編入、モハユニ44100形となりましたが、大糸線時代に両面非貫通で、両運転台化され、その後赤穂線に転出時に旧連結面側に再び貫通路を設置しました。いずれの車両も飯田線で終焉を迎えました。図面上段はモハユニ61形、下段はクハユニ56形です。

鉄道省クハユニ56000PDF図面 A4 1/120

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