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クイシニ1901形一等食堂手荷物付随制御車
本ホームページをごらんになって下さる方からのリクエストで、南海鉄道大阪−和歌山市間を結ぶ豪華列車クイシニのご要望がありましたので、クイシニの編成を図面にしてみました。
4両編成列車の和歌山市寄り1号車クイシニ1901型です。車体は木造の16m車、一等室はコンパートメント、食堂、手荷物室、便所も備えた豪華列車です。木造の関西私鉄と言えばどうしても正面は卵形の5枚窓です。クイシニ1900型は、正面5枚窓ながら、貫通扉付きで登場しました。クイシニの次位はデロハ1051型2,3等合造電動制御車、難波方の2両はデハ1001型3等電動制御車、電動制御車はいずれも固定クロスシート2扉車です。10編成登場後数年は南海本線の豪華特急として活躍しましたが、阪和鉄道の開通により、そのスピードに王座を奪われ、本線特急はモハ301型に主役を譲り、一部は3扉化の上ロングシート一般車に格下げ、3編成が主電動機交換、ブレーキ性能強化の上高野線に転じ、その後は高野山特急こうやとして活躍しました。南海鉄道の古参豪華編成として職員にも愛され、入念な整備で美しい姿で活躍しました。戦時中は豪華な編成故に使用されることなく橋本駅特設引き込み線で眠っていました。戦災を免れ、戦後特急こうやの再開に伴い、再び整備され、1編成はズームカーの足回り走行試験にも使用されました。ズームカー登場と同時に残りの編成も走行部をズームカーと同様のものに変更の上、その後も特急用として活躍しましたが、木造車でもあり、寄る年波に勝てず、20001型の登場によって全車引退しました。1編成は今もイベント用として冷房を取り付けた上で動態保存されています。残り2編成は部品取りのため解体し、修理資材として保管されています。図面は竣工時の姿です。
実車は車体長16420mm、車体幅2667mmの木造16m車で、前方より運転台、手荷物室、一等室、食堂、便所、デッキとなっています。大阪−和歌山市を結ぶ豪華列車で、正面は軽いカーブの貫通路付きですが、
南海クイシニ1900形PDF図面 A4 1/120
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